中国の労働者組織と国民統合
工会をめぐる中央−地方間の政治力学
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中国共産党中央の熾烈な権力闘争の下で、 労働者が生活を守られ、国民として統合されたのはなぜか。
労働者統合の組織「工会」を事例に、 人びとの生活を守る「安定化装置」がどのように機能したのかを探る、注目の書。
『アジア経済』 第63巻第2号(2022年6月)(p.87〜p.90)に書評が掲載されました。評者は山口真美氏(アジア経済研究所新領域研究センター)です。
『中国研究月報』 第76巻1号(2022.1)(p.34〜p.37)に書評が掲載されました。評者は石井知章氏(明治大学教授)です。
序 中国における重層的権力構造と生活者の統合――本書の主題
第一部 社会主義国家建設期の工会建設と労働者の統合(一九五〇〜六〇年代)
第一章 国家建設と労働者の統合
第二章 社会主義化と労働者の統合をめぐる四つの対立
第三章 社会主義国家建設期の地方における労働者の統合――浙江省の事例
第二部 改革開放期の工会建設と労働者の統合(一九八〇年代)
第四章 改革開放と労働者の統合
第五章 改革開放期の地方における労働者 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
小嶋 華津子(こじま かずこ) 慶應義塾大学法学部教授。1970年生まれ。 慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。 主要著作: 『現代中国政治外交の原点』(共編著、慶應義塾大学出版会、2013年) 『中国の公共性と国家権力―その歴史と現在』(共編著、慶應義塾大学出版会、2017年) 『よくわかる現代中国政治』(共編著、ミネルヴァ書房、2020年)、ほか。
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