▼社会科学における大きな問い――「制度とは何か」に答える。 ▼経済学、政治学、社会学、人類学、哲学を架橋する。
社会における習慣、ルール、貨幣、結婚といった「制度」はなぜ「存在」するのか。経済学、社会学、人類学等の社会科学が独自に分析してきた「制度」という問題を、ゲーム理論、分析哲学といったツールを駆使して、共通の土台を作ることを目指した気鋭の科学哲学者による野心的な試み。
『みすず』 2023年1・2月合併号(no.722)「2022年読書アンケート特集」にて、廣瀬浩司氏(フランス思想)にご紹介いただきました(p.82)。
法学セミナー 2019年4月号(通巻771号、Vol.64-04)「新刊ガイド」で紹介されました。
外交 2019年1・2月号(Vol.53)(p.142〜p.143)に書評が掲載されました。評者は梶谷懐氏(神戸大学大学院教授)です。
序文 イントロダクション
第T部:統一 第1章 ルール 第2章 ゲーム 第3章 貨幣 第4章 相関 第5章 構成 第6章 規範性 幕間 第7章 読心 第8章 集合性
第U部:応用 第9章 再帰性 第10章 相互作用 第11章 依存性 第12章 実在論 第13章 意味 第14章 改革
解説
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[著者] フランチェスコ・グァラ(Francesco Guala) 1970年生まれ。LSEで科学哲学のPh.D. を取得。エクセター大学で准教授等を歴任のあと、現在、ミラノ大学の政治経済学教授。著書に『科学哲学から見た実験経済学』(川越敏司訳、日本経済評論社)
[監訳者] 瀧澤 弘和(たきざわ・ひろかず) 中央大学経済学部教授。東京大学大学院経済学研究科博士課程満期退学。著書に『現代経済学――ゲーム理論・行動経済学・制度論』(中公新書、2018年)。訳書にジョセフ・ヒース『ルールに従う――社会科学の規範理論序説』、共訳に青木昌彦『比較制度分析に向けて』カーステン・ヘルマン=ピラート&イヴァン・ボルディレフ『現代経済学のヘーゲル的転回――社会科学の制度論的基礎』(以上、NTT出版)
[訳者] 水野 孝之(みずの・たかゆき) 中央大学大学院総合政策研究科博士前期課程。中央大学経済学部卒業。
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