▼20世紀後半を代表する分析哲学者デイヴィド・ルイスの古典的処女作をついに邦訳! ▼人間行為の「調整」はなぜうまくいくのか? その論理的構造に迫る。 ▼ゲーム理論、分析哲学、言語学にわたる重要な問題に解決を与える。
20世紀の社会科学、経済学に大きな変革をもたらしたゲーム理論。その中心的な概念である「共通知識」を最初に定式化し、古典となったルイスの『コンヴェンション』。その難解さゆえに「読まれざる名著」であったが、半世紀を経てついに邦訳なる。 社会科学のみならず、哲学、言語学といった人文科学の基礎も、本書抜きに語ることはできない。

謝辞 序文(W・V・クワイン)
イントロダクション
T コーディネーションとコンヴェンション 1. コーディネーション問題の実例 2. コーディネーション問題の分析 3. コーディネーション問題を解決する 4. コンヴェンション 5. コンヴェンションの実例
U コンヴェンションを精緻化する 1. 共通知識 2. コンヴェンションの知識 3. コンヴェンションへのオルタナティ ……
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【著者】 デイヴィド・ルイス(David Lewis)(1941〜2001) 言語哲学,数学の哲学,科学哲学,メタ倫理学など多くの分野で重要な貢献を残した20世紀後半を代表する分析哲学者.ハーバード大学においてW・V・クワインのもとで指導を受け,本書のもとになる博士論文を書き上げる.カリフォルニア大学ロサンゼルス校,プリンストン大学で教鞭をとる.著作に『反事実的条件法』(吉満昭宏訳,勁草書房),『世界の複数性について』(出口康夫監訳,名古屋大学出版会)などがある.
【訳者】 瀧澤 弘和(たきざわ・ひろかず) 中央大学経済学部教授.東京大学経済学研究科博士課程満期退学.著書に『現代経済学:ゲーム理論・行動経済学・制度論』(中公新書),共編著にDiversity of Experimental Methods in Economics (Springer),訳書にヒース『ルールに従う:社会科学の規範理論序説』,共訳に青木昌彦『比較制度分析に向けて』(以上,NTT出版),監訳にグァラ『制度とは何か:社会科学のための制度論』(慶應義塾大学出版会)がある.
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