▼これから東南アジアを本格的に学ぶ方へ、研究ガイドの決定版! ▼欧米とは異なる独自の発展と変容をとげつつある東南アジア。 その研究シーンのフロントランナーたちが執筆陣に集結、 重要研究をわかりやすく紹介しながら、 歴史的背景から地域が直面する課題までを新たな切り口で明快に示す。 東南アジア地域研究の新しい地平をひらく全3巻。 ▼東南アジアを「研究したい」「知りたい」学部・大学院生はもちろん、 アジアを舞台に活躍するビジネスパーソン、メディア関係者なども必読のシリーズ。
<社会のなかの「生」を問う>
行為やモノ、思考や言語をやりとりする際の交換やコミュニケーションのあり方が交錯する東南アジア。 人々が生きる日常、そして「社会」の根底にある構造を、「あいだ」という視点から人類学的に問い直し、その多様性の淵源を描き出す。
華僑華人研究 日本華僑華人学会誌『華僑華人研究』第14号(2017年11月刊)<新刊紹介>(p.93)に掲載されました。評者は篠崎香織氏(北九州市立大学外国語学部准教授)です。
シリーズ刊行にあたって(山本信人)
序章 東南アジア 織り重なる社会の読み方(宮原 曉)
第1部 「社会」のかたち 1章 国家のだまし絵 ――中国人ムスリム移民が反転する国家像(木村 自) 2章 重なり合う村落と都市(小林 知) 3章 移動の伝統(長坂 格)
第2部 生を問う 4章 双方制と親縁性の文化(島薗洋介) 5章 結婚と家族の多様性と変容(小池 誠) 6章 人(信田敏宏) 7章 表象としての「女性」(横田祥子・原めぐみ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
※〔 〕は担当章。 【監修者】 山本 信人(やまもと のぶと) 慶應義塾大学法学部教授、同メディア・コミュニケーション研究所長。 1963年生まれ。コーネル大学大学院政治学研究科博士課程修了。Ph.D. in Government. 専門分野:東南アジア政治史。 主要業績:『東南アジアからの問いかけ』(編著、慶應義塾大学出版会、2009)、Chinese Indonesians and Regime Change (共著, Brill, 2011)、ほか。
【編著者】 宮原 曉(みやはら ぎょう)〔序章〕 大阪大学グローバルイニシアティブ・センター教授。 1964年生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科社会人類学専攻博士課程中退。博士(社会人類学)。 専門分野:社会人類学。 主要業績:『「いたみ」「かなしみ」「他者」の現場――フィールドワークを問う』(GLOCOLブックレット17)(編、大阪大学グローバルコラボレーションセンター、2015)、『着衣する身体の政治学――周縁化される「伝統」の共鳴』(共編、大阪大学武田研究室、2009)ほか。
【執筆者】 木村 自(きむら みずか)〔1章〕 人間文化研究機構特任助教。
小林 知(こばやし さとる)〔2章〕 京都大学東南アジア地域研究研究所准教授。
長坂 格(ながさか いたる)〔3章〕 広島大学大学院総合科学研究科准教授。
島薗洋介(しまぞの ようすけ)〔4章〕 大阪大学グローバルイニシアティブ・センター講師、同大学院人間科学研究科講師(兼任)。
小池 誠(こいけ まこと)〔5章〕 桃山学院大学国際教養学部教授。
信田敏宏(のぶた としひろ)〔6章〕 国立民族学博物館教授。
横田祥子(よこた さちこ)〔7章〕 滋賀県立大学人間文化学部助教。
原 めぐみ(はら めぐみ)〔7章〕 大阪大学未来戦略機構特任助教。
伊藤 眞(いとう まこと)〔8章〕 首都大学東京大学院人文科学研究科客員教授、首都大学東京名誉教授。
市川 哲(いちかわ てつ)〔9章〕 名古屋市立大学人文社会学部准教授。
床呂郁哉(ところ いくや)〔10章〕 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所教授。
新井健一郎(あらい けんいちろう)〔11章〕 亜細亜大学都市創造学部准教授。
尾上智子(おのえ ともこ)〔12章〕 大島商船高等専門学校講師。
片岡 樹(かたおか たつき)〔13章〕 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授。
小河久志(おがわ ひさし)〔14章〕 常葉大学社会環境学部専任講師。
東 賢太朗(あずま けんたろう)〔15章〕 名古屋大学大学院文学研究科准教授。
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