▼「平等」と「成長」のはざまで
インドネシア・中部ジャワの一農村における鍛冶業は、なぜ生き延びてきたのか。 経済統計と民族史データからその構造を精緻に分析し、1970年代以降除々に「貧困」を脱していく村の姿を丹念に描く。 オバマ米大統領の母親である経済人類学者が遺した、14年にわたるフィールドワークの成果。

信濃毎日新聞 2016年8月23日文化面(13面)にて「長野市出身・前山さん翻訳」とのことで、ご紹介いただきました。

序文(マイヤ・ストロ・イン) 編者まえがき(アリス・G・デューイ/ナンシー・I・クーパー) 編者からの謝辞
謝辞
第一章 序論
第二章 金属加工工業の社会経済組織
第三章 カジャール ―― ジョクジャカルタの鍛冶村落
第四章 関連のマクロデータ
第五章 政府による介入
第六章 結論と開発論上の含意
付録 この研究に関連して筆者が携わった他のプロジェクト 参考文献 解説(ロバート・W・ヘフナー)
訳者あとがき(前山つよし) ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 アン・ダナム(Stanley Ann Dunham) 経済人類学者。1942年生まれ。ハワイ大学マノア校にて博士号取得(人類学)。USAID、世界銀行、インドネシア国民銀行などで農村開発・マイクロファイナンス・女性福祉事業に携わる。アメリカ合衆国第44代バラク・オバマの実母。1995年死去。
【監訳者】 加納啓良(かのう・ひろよし) 東京大学名誉教授 1948年生まれ。東京大学経済学部卒業後、アジア経済研究所を経て、2012年まで東京大学東洋文化研究所教授。経済学博士。専門はインドネシアを中心とした東南アジア社会経済史。
【訳者】 前山つよし(まえやま・つよし) 株式会社マヤインド・プラス取締役 1967年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、信濃毎日新聞社、NNA(エヌ・エヌ・エー)インドネシア社、時事通信インドネシア社を経て、現在インドネシアでのビジネス支援、コンサルティング等を行う。ガジャマダ大学文化学科修士課程在籍。
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