▼これから東南アジアを本格的に学ぶ方へ、研究ガイドの決定版! ▼欧米とは異なる独自の発展と変容をとげつつある東南アジア。 その研究シーンのフロントランナーたちが執筆陣に集結、 重要研究をわかりやすく紹介しながら、 歴史的背景から地域が直面する課題までを新たな切り口で明快に示す。 東南アジア地域研究の新しい地平をひらく全3巻。 ▼東南アジアを「研究したい」「知りたい」学部・大学院生はもちろん、 アジアを舞台に活躍するビジネスパーソン、メディア関係者なども必読のシリーズ。
<人間と自然生態系の関係をさぐる>
多様な生態系を含む東南アジアの地域社会の変容は、西洋的な単線発展モデルよりも 人間と自然生態系との相互作用による地域固有の発展として理解することがふさわしい。 本書では、生態史を概観し、人間と自然生態系の関係である「生業」に着目するとともに、 近年の重要な論点や現代トピックを整理し、将来の課題を展望する。
環境と公害 47(2),2017年秋号(岩波書店)に掲載いただきました。評者は原 洋之介氏(政策研究大学院大学客員教授)です。
華僑華人研究 日本華僑華人学会誌『華僑華人研究』第14号(2017年11月刊)<新刊紹介>(p.93)に掲載されました。評者は篠崎香織氏(北九州市立大学外国語学部准教授)です。
林業経済 70(6),No.827,2017.9号に書評が掲載されました。評者は大田真彦先生(九州工業大学)です。
シリーズ刊行にあたって(山本信人) 序章 東南アジア「環境」の地域研究――学際性と実践性(井上 真)
第1部 生態史で地域を理解する 1章 東南アジア大陸部の生態史(柳澤雅之) 2章 東南アジア島嶼部の生態史(古澤拓郎)
第2部 生業から地域の将来像を描く 3章 人類を支えてきた狩猟採集(小泉 都) 4章 新たな価値付けが求められる焼畑(横山 智) 5章 転換期を迎えた水田稲作(岡本郁子) 6章 終焉な ……
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※〔 〕は担当章。 【監修者】 山本 信人(やまもと のぶと) 慶應義塾大学法学部教授、同メディア・コミュニケーション研究所長。 1963年生まれ。コーネル大学大学院政治学研究科博士課程修了。Ph.D. in Government. 専門分野:東南アジア政治史。 主要業績:『東南アジアからの問いかけ』(編著、慶應義塾大学出版会、2009)、Chinese Indonesians and Regime Change (共著, Brill, 2011)、ほか。
【編著者】 井上 真(いのうえ まこと)〔序章〕 東京大学大学院農学生命科学研究科教授、早稲田大学人間科学学術院客員教授。 1960年生まれ。東京大学農学部卒。農学博士。 専門分野:環境社会学、森林ガバナンス論、東南アジア地域研究。 主要業績:Multi-level Forest Governance in Asia: Concepts, Challenges and the Way Forward (共編著, SAGE, 2015) 『コモンズの思想を求めて――カリマンタンの森で考える』(岩波書店、2004)ほか。
【執筆者】 柳澤雅之(やなぎさわ まさゆき)〔1章〕 京都大学東南アジア地域研究研究所准教授。
古澤拓郎(ふるさわ たくろう)〔2章〕 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科准教授。
小泉 都(こいずみ みやこ)〔3章〕 京都大学総合博物館所属日本学術振興会特別研究員。
横山 智(よこやま さとし)〔4章〕 名古屋大学大学院環境学研究科教授。
岡本郁子(おかもと いくこ)〔5章〕 東洋大学国際地域学部教授。
赤嶺 淳(あかみね じゅん)〔6章〕 一橋大学大学院社会学研究科教授。
佐藤 仁(さとう じん)〔7章〕 東京大学東洋文化研究所教授、プリンストン大学ウッドロー・ウィルソンスクール客員教授。
藤田 渡(ふじた わたる)〔8章〕 大阪府立大学人間社会システム科学研究科准教授。
笹岡正俊(ささおか まさとし)〔9章〕 北海道大学大学院文学研究科准教授。
生方史数(うぶかた ふみかず)〔10章〕 岡山大学大学院環境生命科学研究科准教授。
内藤大輔(ないとう だいすけ)〔コラム〕 京都大学東南アジア地域研究研究所・機関研究員、国際林業研究センター・アソシエイト。
百村帝彦(ひゃくむら きみひこ)〔11章〕 九州大学熱帯農学研究センター准教授。
原田一宏(はらだ かずひろ)〔12章〕 名古屋大学大学院生命農学研究科教授。
寺内大左(てらうち だいすけ)〔13章〕 京都大学東南アジア地域研究研究所研究員。
山本博之(やまもと ひろゆき)〔14章〕 京都大学東南アジア地域研究研究所准教授。
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