フランス・ユダヤの歴史(上)
古代からドレフュス事件まで
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▼追放、居住許可、移民、難民・・・絶えざる人の流れに彩られた「フランス・ユダヤ」の道程を語り下ろす、2000年の歴史絵巻、全2巻!
▼上巻では、中世のラシによる聖典注解、旧体制下のボルドー、アヴィニョン、アルザス・ロレーヌに花開いたユダヤ教文化、市民としての〈解放〉を見た「革命期」をへて、19世紀末のドレフュス事件まで、異文化の相克とアイデンティティー構築の過程をたどる。
宗教研究(日本宗教学会) 389号(2017年9月)に「書評と紹介」(p.320)に書評が掲載されました。評者は、伊達聖伸氏(上智大学外国語学部准教授)です。
西洋史学 日本西洋史学会、263号に掲載されました。評者は向井直己氏(京都大学研究員)です。
雑誌『ふらんす』 2017年2月号に書評が掲載されました。評者は吉川一義氏(京都大学名誉教授)です。
序 ―― フランス史のなかの〈ユダヤ〉、ユダヤ史のなかの〈ツァレファト〉
第1部 前 = 国境的世界 第1章 前 史 第2章 ラシの閃光 第3章 キリスト教世界の思春期 ―― 第一回十字軍から一三九四年の追放令まで 第4章 「美しき殉教」 ―― トロワの詩文 第5章 「プロヴィンツィア」のユダヤ教世界 第6章 「教皇のユダヤ教徒」 第7章 「新キリスト教徒」の流入 第8章 「新キリスト教徒」の末裔たち 第9章 アルザス・ロレーヌのユダヤ教世 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
菅野 賢治(かんの けんじ) 1962年、岩手県生まれ。パリ第10(ナンテール)大学博士課程修了。東京理科大学理工学部教授。専門はフランス語フランス語圏文学、ユダヤ研究。 著書に『ドレフュス事件のなかの科学』(青土社、2002年)ほか。訳書にレオン・ポリアコフ『反ユダヤ主義の歴史』(全五巻、筑摩書房、2005-2007年)、ヤコヴ・M・ラブキン『トーラーの名において ―― シオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』(平凡社、2010年)、同『イスラエルとは何か』(平凡社、2012年)ほか。
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