SFCにて長く教鞭を執った著者による、大学教育・研究に関するエッセイ・論文・書評などをまとめたもの。なお、前書『大学生へのメッセージ』では重点が学部教育におかれていたのに対して、本書は大学院における教育・研究のあり方についての記述が多く、前書と補完的関係にある。
序文
第一部 大学院そして研究のあり方 一 大学院と研究活動について―大学院生への期待― 二 博士論文の基本要件 三 大学院国際学研究科の特徴と入学の勧め
第二部 先端研究論文 一 経済政策の目標と運営についての再検討 ―二分法を超えて(序説)― 二 為替相場の変動と貿易収支 ―マーシャル= ラーナー条件の一般化とJ―カーブ効果の統合―
第三部 大学教育(一)―最も大切なこと― 一 インテグリティと大学教育 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
岡部光明(おかべ・みつあき) 1968年東京大学経済学部卒業。1973年米国ペンシルベニア大学修士課程終了(MBA)。日本銀行金融研究所研究第1課長、米国プリンストン大学客員講師、豪州マックオーリー大学教授、慶應義塾大学教授などを歴任。2007年明治学院大学教授(国際学部)に就任、現在に至る。同大学大学院国際学研究科長。この間、英国オックスフォード大学上級客員研究員、仏エセックス大学院大学客員教授、米国ミネソタ大学客員教授などを歴任。政策・メディア博士。慶應義塾大学名誉教授。大学基準協会評価委員。
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