折口信夫の見た原風景を民俗写真の第一人者、芳賀日出男が記録。 ▼88歳の現役民俗写真家芳賀日出男が、70年間にわたって撮り続けている折口信夫の見た原風景の集大成。 ▼数万枚の貴重な写真からえりすぐった300余枚とポイントをつかんだ短い解説文で構成した第I章。第II章は実際に授業を受けた折口教授の授業、折口と奥野信太郎、折口と西脇順三郎についてのエッセイ4本。難解な折口の民俗学を写真でわかりやすく展開してみせた入門書であり、古代の日本人を理解するための手引書としても興味深い。オールカラー版。
本書は、日本図書館協会選定図書です。
本企画は盛況のうちに終了いたしました。お越しいただきありがとうございました。
國學院雑誌 第111巻第7号(2010年7月)「紹介」欄(72頁)で紹介されました。
読売新聞 2010年4月6日朝刊東京版(地域面/28面)で紹介されました。
三田文學 2010年春季号(101号)「書評」欄(348頁)で紹介されました。
序
I章 万葉集の古代へ 飛鳥坐(あすかにいます)神社に詣る 万葉集を熟読する 万葉びとの心 雄略天皇の宮跡
生まれ育った大阪 生誕の地 今宮戎神社の十日戎 四天王寺と俊徳丸 四天王寺舞楽と俊徳丸 俊徳道を歩む 夕陽丘の中学校
髯籠(ひげこ)の話 髯籠 依代(よりしろ) よりまし
伊勢・熊野の旅 大王崎に立つ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
芳賀日出男(はが ひでお) 1921年 中国大連市に生まれる 1944年 慶應義塾大学文学部卒業 1950年 日本写真家協会に創立者の一人として入会する 1970年 大阪府万博博(お祭り広場)のプロデューサーとして世界と日本の祭りの制作を担当 1981年〜7年余、日本写真家協会副会長を務める 1985年 (株)芳賀ライブラリーを設立する 1988年 オーストリア国ウィーン市より文化交流に尽くした功績により、栄誉功労銀勲章を授与される 1989年 紫綬褒章を授与される 1991年 社団法人全日本郷土芸能協会理事長に1997年まで就任 1992年 日本写真家協会名誉会員に推挙される 1995年 勲四等旭日小綬章を授与される 1997年 社団法人日本写真家協会賞功労賞を授与され名誉会員となる
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