当社ベストセラー『デザイン言語』の第2弾。前作に比べより実作(デザインプロセス)に重きを置いた構成で、優れたデザインが創造される現場の思考法がわかる。 身体性と知覚のデザインとして、システム論的な視点から内的環境である身体の考察と外的環境としての知覚について取り上げ、テクノロジーと感覚の新しい関係性に着目する。 メディアのデザインとして、小型化したコンピュータが埋め込まれたメディア化した人工物のデザインを取り上げる。 空間のデザインとして、人とメディアを取り巻く環境、さらにはユビキタス環境そのものをデザイン対象として取り上げる。
デザインの現場 2006年10月号で紹介されました。 ブレーン 2006年8月号「BOOK AROUND」(115頁)で紹介されました。 Web Designing 2006年7月号「デザインにできること」(34頁)、「bibliotek 新刊・近刊から」(173頁)で紹介されました。 Mac Fan 2006年7月号「BOOK SHELF 今月の新刊」(228頁)で紹介されました。
序 デザイン思考とデザイン戦略 奥出直人 デザイン言語のアップグレード 脇田玲
I 身体性と知覚のデザイン 柳原一成――日本料理をデザインする 山中俊治――ロボットのデザイン+技術における身体性 原 研哉――HAPTIC 小林正弘――形成外科のデザイン
II メディアのデザイン 水口哲也――快感のデザイン 永原康史――インタラクションをどのようにデザインするか 了戒公子――Designing Tools/ Inter ……
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脇田 玲(わきた あきら) 1974年生まれ。1997年慶應義塾大学環境情報学部卒業、1999年同大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、ラティステクノロジー株式会社入社。2002年同大学大学院政策・メディア研究所博士課程修了。学位取得(博士、政策・メディア)。株式会社 ファシステムデザイン入社。2003年有限会社フロッグビジョン設立。2004年より慶應義塾大学環境情報学部専任講師。 主要作品:「INFOTUBE」日経アーキテクチュアデジタルデザインコンペ最優秀賞(1999、MMCAマルチメディアグランプリーネットワーク部門情報デザイン賞(2000)、「CT-City Tomography」文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品(2001)、「琉球ALIVE」アジアデジタルアート大賞デジタルデザイン部門優秀賞(琉球ALIVEコンソーシアム2003)、「Wearable Synthesis」ACM SIGGRAPH Cyberfashion Show(2005)。
奥出直人(おくで なおひと ) 慶應義塾大学環境情報学部教授。 1954年生まれ。1978年慶應義塾大学文学部社会学科卒業、1981年同大学大学院社会学研究科修士課程修了、1986年ジョージ・ワシントン大学大学院アメリカ研究科博士課程修了。Ph.D.(American Studies)。1987年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。 主要著作:『トランス・ナショナル・アメリカ』岩波書店、1988年、『物書きがコンピュータに出会うとき』河出書房新社、1990年、『思考のエンジン』青土社、1991年、『アメリカン・ポップ・エステテイク 』青土社、2002年。 原 研哉(はら けんや) グラフィックデザイナー、日本デザインセンター代表、武蔵野美術大学教授。 1958年生まれ。デザインの領域を広くとらえて多方面にわたるコミュニケーションプロジェクトに携わる。長野オリンピックの開・閉会式プログラムや、2005年愛知万博のプロモーションにおいては、日本文化に深く根をおろすデザインを展開。商品デザインでは、AGF、ニッカウヰスキーをはじめ、日本各地の酒と米の仕事を手掛けている。また、松屋銀座リニューアル計画では、空間からグラフィックを横断する複合的なデザインディレクションを実践。梅田病院サイン計画では触覚性を意識した新しいコミュニケーションの可能性を示した。一方、展覧会「建築家たちのマカロニ展」「リ・デザイン/日常の21世紀展」では企画者として日常への視点を示唆している。「リ・デザイン展」は現在、世界各都市を巡回しており、同展で2000年世界インダストリアルデザインビエンナーレ(インダストリアル・グラフィック両部門)大賞、および2000年賞を受賞した。2001年より無印良品のボードメンバーとなり、その広告キャンペーンで2003年度東京アートディレクターズクラブ賞グランプリを受賞。書籍に関連するデザインでは講談社出版文化賞、原弘賞、亀倉雄策賞、一連のデザイン活動に対して日本文化デザイン賞を受賞するほか内外で数多くの賞を受賞している。
山中俊治(やまなか しゅんじ) 工業デザイナー、リーディング・エッジ・デザイン代表 1957年生まれ。東京大学工学部産業機械工学科卒業後、日産自動車(株)デザインセンターにデザイナーとして勤務。1987年工業デザイナーとして独立。東京大学助教授を経て1994年にリーディング・エッジ・デザインを設立。腕時計から鉄道車両にいたる幅広いハイテク機器のデザイナー、設計者であり、ロボティクスやユーザビリティなどの研究者としても活動している。
松本文夫(まつもと ふみお) 建築家、東京大学総合研究博物館客員助教授。 1959年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了後、磯崎新アトリエ勤務を経て、プランネット・アーキテクチャーズを設立。慶應義塾大学、法政大学、日本大学大学院、桑沢デザイン研究所、ワシントン大学大学院東京スタジオ非常勤講師。東京大学空間情報科学研究センター協力研究員。 空間・時間・人間・モノ・コトの関係に注目しながら、建築と都市の新たなデザインを研究している。21世紀京都の未来、N-City、建築トリエンナーレ奈良、青森県立美術館、中里村庁舎、アルス・エレクトロニカ、グラーツ・ビエンナーレ、マルチメディア・グランプリ、SIGGRAPH、日経アーキテクチュア・デジタルデザイン・コンペ、アジア・デジタルアート大賞等のコンペに入選。 http://www.plannet-arch.com/
水口哲也(みずぐち てつや) ゲームクリエイター、キューエンタテインメント株式会社代表取締役CCO。 1965年生まれ。日本大学芸術学部卒業後、1990年株式会社セガ・エンタープライゼス入社。ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ代表を経て、2003年10月キューエンタテインメント株式会社を設立。ゲームの代表作として、『セガラリー・チャンピオンシップ』、『スペースチャンネル5』、『Rez(レズ)』、『ルミネス・音と光の電飾パズル」など。『Rez』は2002年欧州アルスエレクトロニカにおいて、インタラクティブアート部門Honorary Mention、経済産業省デジタルコンテンツグランプリ・エンターテインメント部門サウンドデザイン賞、文化庁メディア芸術祭特別賞などを受賞。日本大学芸術学部非常勤講師。金沢工業大学客員教授。ウェブサイト:www.q-ent.jp www.mizuguchi.biz
柳原一成(やなぎはら かずなり) 近茶流宗家 柳原一成。東京・赤坂にて「柳原料理教室」主宰。 1942年、先代宗家・柳原敏雄の長男として東京に生まれる。東京農業大学農学部卒業。柳原料理教室にて日本料理の指導にあたる一方、自ら野菜を育て、魚を釣り、日本全国の食材を訪ねてまわるなど、食材そのものへの研究にも力を注いでいる。現在、母校・東京農業大学客員教授。儀礼文化学会常務理事。専門分野は、日本料理(膳組作法、献立、作り方)、日本料理の歴史、日本料理の素材の詳細(魚介・蔬菜・山菜)、江戸料理研究家、郷土料理、天皇家の祝膳、寺社の精進料理、TV時代劇の時代考証、料理指導、作法指導など。著書に、『料理材料ノート』、文化出版局(共著)、1973年、『柳原一成の美味客膳』女子栄養大学出版部、1982年、『近茶流季節の味』主婦の友社、1988年、『懐石近茶流』主婦の友社(柳原敏雄との共著)、1992本正月料理』日本放送出版協会(共著)、1992年、『和食―四季を楽しむ料理集』日本放送出版協会、1993年、『正しい和食』マガジンハウス、1996年、『ちゃんと作れる和食』マガジンハウス、2000年、『和食指南』日本放送出版協会、2000年、『柳原一成の伝承正月料理』放送出版プロダクション、2000年、『こだわりの鍋料理』成美堂出版(編者・監修・指導)2002年、などがある。
アストリッド・クライン(Astrid Klein) クライン・ダイサム・アーキテクツ代表。 1962年生まれ。1988年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了後、伊東豊雄建築設計事務所を経て、1991年マーク・ダイサムとともにクライン・ダイサム・アーキテクツを設立。日本大学、慶應義塾大学、筑波大学などで講師を務める。主な作品に、IDEEワークステーション(旭硝子インター・イントラスペースデザインセレクション’96エクステリア賞)、ブルームバーグICE(JCDデザイン賞2003優秀賞)、ぐんぐんウォール(I. D. Annual Design Review 2004環境部門最優秀賞)、リーフチャペル(D&AD Awards 2005環境・建築部門)などがある。
田中浩也(たなか ひろや) 慶應義塾大学環境情報学部専任講師。 1975年生まれ。京都大学総合人間学部、同人間環境学研究科、東京大学大学院社会基盤工学専攻(空間情報科学研究センター)修了。博士(工学)。東京大学生産技術研究所助手等を経て現職。日本建築学会優秀論文賞・未踏ソフトウェアスーパークリエーター賞をはじめ、論文・作品の両面で受賞多数。主な著書に「建築・都市フィールドワークメソッド(共著)」「ハイパーサーフェスのデザインと技術(共著)」等がある。建築的思考と情報的思考を融合したさまざまな実験的プロジェクトを行い、現在は新たな都市の道具や環境装置の開発研究に従事している。
中西泰人(なかにし やすと) 慶應義塾大学環境情報学部助教授。 1970年生まれ 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了後、電気通信大学大学院情報システム学研究科助手、東京農工大学工学部情報コミュニケーション工学科助教授を経て現職。 主な著書に『10+1 No.33情報と建築のあたらしいかたち』(INAX出版)等がある。ヒューマンインタフェース、空間デザインの研究などに従事。
小林正弘(こばやし まさひろ) 慶應義塾大学看護医療学部教授(先端医療分野)、医学部形成外科学教室兼担教授。医師、博士(医学)。 1958年生まれ。慶應義塾大学医学部医学科卒業後、慶應義塾大学医学部研修医(形成外科)、慶應義塾大学助手(医学部形成外科学)、慶應義塾大学専任講師(医学部形成外科学)、慶應義塾大学助教授(看護医療学部)を経て現職。主な著書に、Simulation and Computer Aided Surgery(共著、John Wiley and Sons、1994)、『コンピュータ・シミュレーション外科』(共著、南山堂、一九九六年)、Advances in Simulation and Computer Aided Surgery(共著、Keio J Med、2001)等がある。形成外科領域のコンピュータを使用した手術シミュレーションに関する研究に従事している。小林正弘サイト:http://www.kkbb.jp
永原康史(ながはら やすひと) グラフィックデザイナー。 1955年大阪生まれ。2005年日本国際博覧会(愛・地球博)政府出展事業「サイバー日本館」、本阿弥光悦マルチメディア展示プロジェクト、九州・沖縄サミット公式ガイドCD-ROM、マルセル・デュシャンと20世紀美術展「与えられたとせよ 1.落ちる水 2.照明用ガス(立体映像による再現)」、映像体験ミュージアム展などのアートディレクション、デザインを手がけ、メディア横断的なデザインを推進する。1997年よりIAMAS(情報科学芸術大学院大学+国際情報科学芸術アカデミー)、1998年より慶應義塾大学SFCで教鞭をとる。マルチメディアグランプリ最優秀賞、大阪トリエンナーレ美術展カタログコンクール最優秀作品賞、グッドデザイン賞など受賞。 主要著作:『デザイン・ウィズ・コンピュータ』(エムディエヌコーポレーション)『日本語のデザイン』(美術出版社)『平成18年度版中学校 美術』(共著、光村図書)など。
清水秀彦(しみず ひでひこ) スポーツキャスター。 1954年生まれ。選手時代は日産自動車に所属し、通算144試合21得点、日本代表としても活躍。引退後は、横浜マリノス、アビスパ福岡、京都パープルサンガ、ベガルタ仙台等で監督を務め、第71回、第72回天皇杯優勝、アジア・カップウィナーズ選手権優勝(横浜マリノス)するなど輝かしい成績を収める。
了戒公子(りょうかい きみこ) IDEO San Francisco にて、Interraction Design, Human Factorを担当。 1975年生まれ。1997年ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校言語学科・心理学科ダブル専攻卒業後、1999年マサチューセッツ工科大学大学院メディア・アーツ・&・サイエンス(メディアラボ)修士課程修了。同博士課程を経て現職。 主な作品にStoryMat(http://www.media.mit.edu/gnl/projects/storymat/), Cross Talk(http://www.siggraph.org/artdesign/gallery/s99/artists/Cassell_justne.html), Sam the Virtual Peer(http://www.media.mit.edu/gnl/projects/castlemate/), I/O Brush(http://web.media.mit.edu/〜kimiko/iobraush/)などがある。タンジブルインターフェイスを協調学習ツールに応用することで言語、読み書き、また表現力の発達につなげるべく研究を続けている。協調学習環境、CSCL(Computer Supported Collaborative Learning)、ヒューマンインターフェイス、CHI(Computer Human Interface)などで活躍中。
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