●最初に読んで欲しい、超入門書! ●陰謀論や政治不信がはびこる時代に向き合い、問題を考える力を養う。 ●人物・用語解説、読書案内など附録も充実。
現代を代表する哲学者のサイモン・ブラックバーンが、倫理学をはじめて学ぶ読者にむけて執筆した本書は、初版の刊行以来、「最初に読むべき一冊」として定評があります。
ブラックバーンは、「倫理なんてニセモノではないか?」という根本的な「問い」に向き合いつつ、この混迷する時代に、私たちが日常で出会うさまざまな問題をときほぐし、答えを導き出していきます。
基礎から応用までを学べる、もっともコンパクトな超入門書、待望の邦訳!

第2版〔2021年〕への序文
序 章
第1章 倫理学を考える―― 七つの脅威 1 神の死という脅威/2 相対主義という脅威 3 利己主義という脅威/4 進化論からの脅威 5 決定論と無益さという脅威/6 不当な要求という脅威 7 虚偽の意識という脅威
第2章 基 礎 8 二種類の理由/9 人類の党 10 善を行うこと、よく生きること/11 定言命法 12 自然状態/13 規範の出現
第3章 倫理的な考え方 14 欲求と意味/15 最大多数の ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
サイモン・ブラックバーン(Simon Blackburn) 1944年生まれ。現代を代表する倫理学者であり、哲学に関する専門書から一般書まで多数の業績がある。 ノース・カロライナ大学やケンブリッジ大学の哲学教授を務めたのち、現在はケンブリッジ大学トリニティカレッジのフェローを務める。 代表的な著書にEssays in Quasi-Realism (Oxford University Press, 1993), Spreading the Word: Groundings in the Philosophy of Language (Oxford University Press, 1984) などがある。
柘植尚則(つげ・ひさのり) 1964年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科教授。博士(文学)。専門は倫理学・思想史。著書に『プレップ倫理学』(弘文堂、2010年/増補版、2021年)、『入門・倫理学の歴史──24人の思想家』(編著、梓出版社、2016年)、『近代イギリス倫理思想史』(ナカニシヤ出版、2020年)、『人間は利己的か──イギリス・モラリストの論争を読む』(慶應義塾大学三田哲学会、2022年)など。
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