両岸関係の過去から説き起こし、 台湾海峡に今後起こりうる事態のシナリオ・プランニングをもとに、 日本を含めた東アジアの来るべき未来を探る。

序章 台湾海峡で戦争は起こるのか?――中台の分断から現在まで
第一部 危機と均衡の歴史 第1章 台湾海峡問題の起源 第2章 アイデンティティ政治と戦争回避――陳水扁政権と胡錦濤政権の闘争 第3章 経済的依存から政治的依存へ――馬英九政権と胡錦濤・習近平政権の協調 第4章 隠忍自重と過剰反応――蔡英文政権と習近平政権の冷たい平和 第5章 米中「新冷戦」の代理戦場――蔡英文政権と習近平政権の外交・軍事闘争
第二部 台湾海峡の未来 第6章 ……
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松田康博(まつだ やすひろ) 東京大学東洋文化研究所教授。1965 年北海道生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。博士(法学)。防衛庁(省)防衛研究所主任研究官等を経て2011年より現職。専攻は東アジア国際政治研究、中国および台湾の政治・対外関係・安全保障、中台関係論、日本の外交・安全保障政策。主要著作:『現代台湾の政治経済と中台関係』(共編著、晃洋書房、2018年)、『日台関係史――1945-2020〔増補版〕』(共著、東京大学出版会、2020年)、『中国の領土紛争――武力行使と妥協の論理』(監訳、勁草書房、2019年)など。
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