ウクライナ大規模侵略の決定など、国際政治に大きな影響を及ぼし続けるプーチン大統領。 その権力の背景にある巧みな人事や法制度設計から、ロシア国家の実態に迫る注目作。

序章 現代ロシアの統治機構 1. 統治機構としてのクレムリン――問題の所在/2. 地域研究と比較政治学からみた現代ロシアの政治変動――先行研究
第1章 安全保障会議の制度設計――執行権力の優位性 1. 制度設計の過程/2. ロシア連邦憲法体制における大統領機構/3. 「10月事件」と条文の「復活」/小括
第2章 エリツィンからプーチンへ――「垂直権力の構築」と安全保障会議 1. エリツィン政 ……
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長谷川雄之(はせがわ・たけゆき)
防衛省防衛研究所地域研究部主任研究官。1988年生まれ。上智大学外国語学部ロシア語学科卒業、東北大学大学院文学研究科歴史科学専攻博士後期課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員PD、広島市立大学広島平和研究所協力研究員などを経て、現職。 専門:現代ロシア政治研究、ロシア地域研究。 主要業績:『現代ロシア政治』(共著)法律文化社、2023年。「プーチン政権下の現代ロシアにおける政治改革と安全保障会議――規範的文書による実証分析」『ロシア・東欧研究』第43号、2014年(ロシア・東欧学会研究奨励賞受賞)ほか。
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