保証を中心とする人的担保。その論点の全て! 連帯保証、共同保証、根保証はもちろん、併存的債務引受、独立損害担保、経営指導念書についても言及。 保証を中心とした人的担保をめぐる論点のすべてを扱う解説書。
好評書『新債権法の論点と解釈』を深掘りする、保証に関する論点と解釈!
2017年の民法改正において改正の目玉の1つであった保証規定。 多様な保証制度が求められる現代。保証の事例はさまざまであり、保証人、保証をする意図などもまた多様になっている。
連帯保証、共同保証、根保証はもちろん、保証と形式のみの差しか認められない併存的債務引受、また保証に類似する人的担保として、独立損害担保と経営指導念書についても言及する、保証を中心とした人的担保をめぐる論点のすべてを扱う解説書。

序章 保証および人的担保総論 1 担保の意義 2 物的担保と人的担保 3 保証法学の発展と本書の構成
第1章 保証債務の意義および性質 1 保証債務の意義と現代的課題 2 保証債務の法的性質(法的構成)
第2章 保証債務の成立──保証契約 1 保証契約 2 事業債務の個人保証についての特則 3 保証契約の特別の要件 4 保証をめぐる三面構造
第3章 保証債務の範囲 1 総論的確認 2 契約解除の事例における債務 3 一部保証
第4章 保証債務の対外 ……
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平野 裕之(ひらの ひろゆき) 日本大学大学院法務研究科(法科大学院)教授、慶應義塾大学名誉教授。早稲田大学法学部非常勤講師。 1981年司法試験合格、1982年明治大学法学部卒業、1984年明治大学大学院法学研究科博士前期課程修了、1984年明治大学法学部助手、1987年明治大学法学部専任講師、1990年明治大学法学部助教授、1995年明治大学法学部教授、2004年慶應義塾大学大学院法務研究科(法科大学院)教授を経て現職。 著書に、『高齢者向け民間住宅の論点と解釈―有料老人ホーム・サ高住入居契約の法的分析』(慶應義塾大学出版会、2022年)、『製造物責任法の論点と解釈』(慶應義塾大学出版会、2021年)、『新債権法の論点と解釈〔第2版〕』(慶應義塾大学出版会、2021年)、『新・考える民法T―民法総則〔第2版〕』『新・考える民法II―物権・担保物権』『新・考える民法III―債権総論』『新・考える民法IV―債権各論』(慶應義塾大学出版会、2019-2023年)、『民法総則』『物権法〔第2版〕』『担保物権法』『債権総論〔第2版〕』『債権各論I 契約法』『債権各論II 事務管理・不当利得・不法行為』(日本評論社、2016-2023年)、『コア・テキスト民法I民法総則〔第2版〕』『同II物権法〔第2版〕』『同III担保物権法』『同IV債権総論〔第2版〕』『同V契約法〔第2版〕』『同VI事務管理・不当利得・不法行為〔第2版〕』(新世社、2017-2019年)、『民法総合3担保物権法〔第2版〕』『同5契約法』『同6不法行為法〔第3版〕』(信山社、2008-2013年)、『製造物責任の理論と法解釈』(信山社、1990年)、『保証人保護の判例総合解説〔第2版〕』(信山社、2005年)、『間接被害者の判例総合解説』(信山社、2005年)ほか多数。
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