方法論のこれまでの「転回」とこれからの「展開」をとらえる。
総合政策学にはどのような方法があるのか。新しい分野を切り拓きつつ、さまざまな立場の研究方法が併存するなかで、総合政策学の革新と創造は「いかにリアリティに迫れるのか」という一点に向かっている。第一線で活躍する執筆陣が、方法論をめぐる壮大な旅へといざなう。
巻末には「総合政策学をもっとよく知るためのブックガイド」を収録。
| | | | シリーズ 総合政策学をひらく | | | | | | 総合政策学の現在を問う――。 私たちが向き合う社会の問題は、特定の学問領域に立ち現れるわけではない。総合政策学は、個々の先端的な学問領域に通暁しつつも、それを総合的にとらえなおして問題解決するために学際領域に踏み込もうとする新たな学問領域として誕生した。慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)開設以来、30年余にわたり切り拓いてきた総合政策学の革新と創造の姿を、シリーズ「総合政策学をひらく」(全5巻)として紹介する。 | | | | |
座談会 総合政策学の方法をめぐって
第1章 実践知の学問の方法論(國領二郎)
第2章 新しい方法、新しい学問、そして、未来をつくる――創造実践学の創造(井庭崇)
第3章 数学と総合政策学(金沢篤)
第4章 フィールドワークの学と術(加藤文俊・諏訪正樹・石川初)
第5章 中立性神話――臨床から教育現場へ(森さち子)
第6章 分野横断型研究の方法論(篠原舟吾)
第7章 歴史社会学の方法論――社会科学に歴史は必要か(小熊英二)
第8章 「開かれたオーラル ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【編者】 桑原武夫(KUWAHARA Takeo) 慶應義塾大学総合政策学部教授。専門分野:マーケティング、消費者研究。
清水唯一朗(SHIMIZU Yuichiro) 慶應義塾大学総合政策学部教授。専門分野:日本政治外交史、オーラルヒストリー。
【著者】 國領二郎(KOKURYO Jiro) 慶應義塾大学総合政策学部教授。専門分野:経営情報システム。
井庭崇(IBA Takashi) 慶應義塾大学総合政策学部教授。専門分野:創造実践学、創造哲学、未来社会学。
金沢篤(KANAZAWA Atsushi) 慶應義塾大学総合政策学部准教授。専門分野:数学、数理物理。
加藤文俊(KATO Fumitoshi) 慶應義塾大学環境情報学部教授。専門分野:コミュニケーション論、メディア論、定性的調査法。
諏訪正樹(SUWA Masaki) 慶應義塾大学環境情報学部教授。専門分野:認知科学、人工知能、デザイン学。
石川初(ISHIKAWA Hajime) 慶應義塾大学環境情報学部教授。専門分野:ランドスケープデザイン。
森さち子(MORI Sachiko) 慶應義塾大学総合政策学部教授。専門分野:臨床心理学、精神分析。
篠原舟吾(SHINOHARA Shugo) 慶應義塾大学総合政策学部准教授。専門分野:地方行政、行動行政学、ジェンダー。
小熊英二(OGUMA Eiji) 慶應義塾大学総合政策学部教授。。専門分野:歴史社会学。
島津明人(SHIMAZU Akihito) 慶應義塾大学総合政策学部教授。専門分野:産業保健心理学、健康科学、行動科学。
藤田護(FUJITA Mamoru) 慶應義塾大学環境情報学部専任講師。専門分野:ラテンアメリカ研究、アイヌ語・アイヌ語口承文学研究、人類学、スペイン語教育。
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