▼「帝国の遺産」はどのように継承されたのか?
「中華」という伝統的アイデンティティ、そして秩序の安定維持のための「自治的状況」の容認。 二つの「帝国の遺産」が近代的再編において新疆統治にもたらした影響を探る。
『中国研究月報』 Vol.77, No.8(2023年8月)「書評」(p.17-20)に書評が掲載されました。評者は松尾健司氏(東京大学大学院)です。
『アジア研究』(アジア政経学会) 69巻3号(2023年7月31日発行)「書評」(p. 130-134 )に書評が掲載されました。評者は熊倉潤氏(法政大学法学部教授)です。 本文はこちら
『朝日新聞』 2022年11月12日(27面・読書面)に書評が掲載されました。評者は阿古智子氏(東京大学教授・現代中国研究)です。 本文はこちら
はじめに 帝国継承国家としての「中国」 第一章 伝統的統治の動揺と崩壊――楊増新の統治とその限界 第二章 盛世才政権におけるソ連型民族政策の導入と「民族自治」 第三章 盛世才による粛清と民族政策の破綻 第四章 国民党政権の新疆統治の論理――1940年代 第五章 国民党政権の新疆統治政策 第六章 共産党政権の新疆統治における民族と階級――1950年代 おわりに 民族自決的統合と国民的統合とがせめぎ合う帝国継承国家・中国
あとがき 引用・参考文献一覧 索引
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木下 恵二(きのした けいじ) 常磐大学総合政策学部准教授。1971年生まれ。 慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻後期博士課程単位取得退学、博士(法学)。 専門は中国近現代政治史。 主要著作:『新版 5分野から読み解く現代中国』(共著、晃洋書房、2016年)、『改訂版 岐路に立つ日中関係―過去との対話・未来への模索』(共著、晃洋書房、2012年)、『華僑・華人事典』(共著、弘文堂、2002年)、ほか。
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