2021年度労働関係図書優秀賞を受賞しました。
もう一つ仕事を持つ意味を探求する
単なる「サイドビジネス」的位置づけではなく、ワーキングプアの副業という課題、本業へのスキルアップ効果、非金銭的動機による副業の性格、幸福度や健康との関係まで、経済学的視点から多面的にアプローチした「新しい働き方」理解のための本格的な決定版!
▼働き方の多様化と、コロナ禍に端を発した在宅時間の増加などで、いま再び注目を集める副業。 ▼定義から副業を始める動機の解明、本業のパフォーマンスとの関係など、その全体像を、労働経済学のアプローチを用いて考察した画期的な一冊!
・「副業のやり方」「もっと稼げるサイドビジネス」といった指南書ではなく、統計データやエビデンス(実態調査)などから、今日の「副業」を幅広く観察。 ・収入目的以外の「生き甲斐」や本業との抵触の有無、法的課題など、主要トピックを網羅した、コンパクトながら読み応え十分の決定版。 ・フィールドワークによる聞き取り調査などから実証的なトピックをコラムにまとめており、理論とのバランスが絶妙! ・新しい副業観を通じて、現代日本の働き方の実像を読み解く。


日本経済新聞 2022年2月12日(19面) 読書面 「今を読み解く」で、本書が紹介されました。紹介者は中原淳氏(立教大学教授)です。 本文はこちら(※有料会員限定記事です)
『週刊東洋経済』 2021.12.25−2022.1.1 合併号(p.227)「ベスト経済書・経営書」2021年ランキングベスト10で、4位に選ばれました。推薦者は常見陽平氏(千葉商科大学国際教養学部准教授、HR総合調査研究所客員研究員)です。
北海道新聞 2021年10月31日「読書面」(12面)「鳥の目×虫の目」にて紹介されました。評者は、常見陽平氏(評論家)です。

序 章 なぜ、いま副業について考えるのか
第1章 働き方のなかの「副業」 第2章 労働経済学で副業を捉える 第3章 現代日本の副業――政府統計で副業を捉える
第4章 収入を得るための副業 第5章 様々な動機による副業
第6章 副業は本業のパフォーマンスを高めるのか
第7章 法的課題と企業の対応 第8章 副業は人を幸せにするのか――主観的幸福度の分析 終 章 副業のこれからについて考える――まとめに代えて あ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
川上 淳之(かわかみ あつし) 1979年生まれ。2002年、学習院大学経済学部卒業。09年、同大大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。10年、博士(経済学:学習院大学)取得。経済産業研究所リサーチアシスタント、労働政策研究・研修機構臨時研究協力員、学習院大学学長付国際研究交流オフィス准教授、帝京大学経済学部准教授などを経て 現在:東洋大学経済学部准教授。 2017年、第18回労働関係論文優秀賞受賞。 主な業績 『30代の働く地図』(玄田有史編、岩波書店:2018年)第4章執筆 『日本経済論』(共著、中央経済社:2017年)分担執筆 “Multiple job holding as strategy for skills development,” Japan and the World Economy 49, pp.73-83, 2019. ほか。
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