2021年度印度学宗教学会賞を受賞しました。
 
 
  ▼「なぜ私が」という苦しみと対峙する
  災禍という不条理に遭い、大切な人々を失い、遺される者たち。被災者や遺族、支援者や宗教者らは繰り返し集い、祈りを捧げる。東日本大震災、スマトラ島沖地震の被災地における儀礼をあとづけ、人々が苦難と向き合う軌跡を辿る。
  ▼われわれはいかに災後を生きるのか
  「たまたま被災してしまった」という、「偶然性」がもたらす苦しみ。 災禍を語り、ともに祈り、後世に託すことには、いかなる社会的意味があるのか。 苦難と向き合い、乗り越え、折り合いをつけながら生きていくための営為を辿った力作。 
					 
					
					
					
					 
					  
						
						 
						
						
							
								社会学評論 72(1)(p.78〜p.80)に書評が掲載されました。評者は稲場圭信氏(大阪大学大学院人間科学研究科教授)です。 
							
						
							
								ソシオロジ(京都大学文学部社会学研究会) 201号(2021年6月)「書評」(p.95〜p.103)に書評が掲載されました。評者は中筋由紀子氏(愛知教育大学教授)です。 
							
						
							
								山陰中央新報 2021年3月5日「論壇話題・慰霊の言葉 やがて真実に」で、本書が紹介されました。 
							
						
							
						
							
						
							
						
							
						 
						
						
						
					
					
					
						 
						 はじめに
  序 章 災禍の儀礼の社会学に向けて  1 はじめに  2 ディザスターリチュアル論の可能性と課題   「災禍」と「儀礼」という概念の社会的前提/儀礼の詳細な記述と比較可能性/諸々の論   点とパースペクティブ――苦難へのコーピング  3 ディザスターリチュアル論から災禍の儀礼の社会学へ  4 現代社会の苦難へのコーピングの比較考察に向けて   インドネシア共和国アチェ州(スマトラ島沖地震、二〇〇四年)/宮城県石巻市および南三   陸町(東日本大震災 …… 
						
							
						
					
					
					
						  著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
						福田 雄(ふくだ ゆう) 東北大学東北アジア研究センター助教。1981年生まれ。関西学院大学大学院社会学研究科博士課程修了、博士(社会学)。主要著作として、「インドネシアと日本の津波記念行事にみられる『救いの約束』(高倉浩樹・山口睦編『震災後の地域文化と被災者の民族誌――フィールド災害人文学の構築』新泉社、2018)、「苦難の神義論と災禍をめぐる記念式典――アチェの津波にかんする集団と個人の宗教的意味づけ」(『宗教と社会』24、2018)、「われわれが災禍を悼むとき――長崎市原爆慰霊行事にみられる儀礼の通時的変遷」(『ソシオロジ』56(2)、2011)などがある。 
					
					
					 
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