環境経済学の政策デザイン
資源循環・低炭素・自然共生
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▼環境問題を解決するための最新かつ精緻な議論
廃棄物・地球温暖化・生物多様性の問題に関わる政策目標を 理論・実証面から徹底的に分析する
経済セミナー 2019年8・9月号(No.709)(p.132)「新刊書紹介」で、本書が紹介されました。
はじめに
第T部 循環経済とリサイクル
第1章 循環経済における拡大生産者責任の果たす役割(細田 衛士) 1 はじめに 2 循環経済の基本的概念設定 3 EPRと循環経済 4 おわりに
第2章 経済学から見た廃棄物の不適正処理問題(一ノ瀬 大輔) 1 はじめに 2 日本における不適正処理の現状 3 不適正処理に関する経済学的な分析 4 実際の不適正処理対策 5 今後の展望 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【編著者】 細田衛士(ほそだ えいじ)[第1章] 中部大学経営情報学部教授,慶應義塾大学名誉教授. 1953年生まれ.1977年慶應義塾大学経済学部卒業,80年同経済学部助手,82年同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学,87年同大学経済学部助教授,94年同大学経済学部教授を経て現職.博士(経済学). 主要著作に『資源循環型社会――制度設計と政策展望』(慶應義塾大学出版会)『グッズとバッズの経済学――循環型社会の基本原理(第2版)』(東洋経済新報社)『資源の循環利用とはなにか――バッズをグッズに変える新しい経済システム』(岩波書店)など多数.
大沼あゆみ(おおぬま あゆみ)[第9章] 慶應義塾大学経済学部教授. 1960年生まれ.1983年東北大学経済学部卒業,88年同大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学,88年同大学経済学部助手,89年東京外国語大学専任講師,2001年慶應義塾大学経済学部助教授を経て現職.経済学博士. 主要著作に『生物多様性保全の経済学』(有斐閣),“Comparing Green Infrastructure as Ecosystem−Based Disaster Risk Reduction with Gray Infrastructure in Terms of Costs and Benefits under Uncertainty: A theoretical approach” International journal of Disaster Risk Reduction, 32, 2018, pp. 22-28など.
【執筆者】(執筆章順) 一ノ瀬大輔(いちのせ だいすけ)[第2章] 立教大学経済学部准教授. 1982年生まれ.慶應義塾大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学.慶應義塾大学助教(研究),東北公益文科大学専任講師を経て現職.博士(経済学).主な業績:“On the Relationship between the Provision of Waste Management Service and Illegal Dumping”(共著), Resource and Energy Economics, 33, pp.79-93,2011
斉藤崇(さいとう たかし)[第3章] 杏林大学総合政策学部教授. 1973年生まれ.慶應義塾大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学.慶應義塾大学グローバルセキュリティ研究所,鹿児島国際大学経済学部を経て現職.博士(経済学). 主な業績:「日中の家電リサイクル制度の比較と検討」『中央大学経済研究所年報』,第49号,pp.419-433,2017年10月.“A Survey of Research on the Theoretical Economic Approach to Waste and Recycling,” in M. Yamamoto and E. Hosoda eds., The Economics of Waste Management in East Asia, Chapter 2, pp.38-53, Routledge, April 2016.
井上恵美子(いのうえ えみこ)[第4章] 京都大学大学院経済学研究科/白眉センター准教授. 京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了.京都大学大学院経済学研究科講師を経て現職.博士(経済学).主な業績:“A New Insight into Environmentalinnovation: Does the maturity of environmental management systems matter? ”(共著),Ecological Economics, 94, pp.156-163,2013
坂上伸(さかうえ しん)[第5章] 熊本学園大学経済学部准教授. 1980年生まれ.慶應義塾大学経済学研究科後期博士課程修了.慶應義塾大学経済学部助教,上智大学地球環境学研究科特別研究員の経歴を経て現職.博士(経済学).主な業績:Shin Sakaue, Koichi Yamaura and Toyoaki Washida(2015) “Regional and Sectoral Impacts of Climate Change Under International Climate Agreements,” International Journal of Global Warming, 8(4), pp.463-500.
樽井礼(たるい のり)[第6章] ハワイ大学マノア校経済学部教授. 1974年生まれ.コロンビア大学研究員,ハワイ大学マノア校助教授,准教授を経て現職. 農業・応用経済学博士(ミネソタ大学,2014年). 主な業績:“Cooperation on Climate−Change Mitigation”(共著),European Economic Review, 99, 2017, 43-55; “Emissions Trading, Firm Heterogeneity, and Intra−Industry Reallocations in the Long Run”(共著), Journal of the Association of Environmental and Resource Economists 2(1), 2015, 1-42.
新熊隆嘉(しんくま たかよし)[第7章] 関西大学経済学部教授. 1970年生まれ.京都大学大学院人間・環境学研究科単位取得認定退学.東京外国語大学外国語学部准教授を経て2008年より現職.博士(人間・環境学).主な業績:“Tax versus Emissions Trading Scheme in the Long Run”(共著),Journal of Environmental Economics and Management 75: pp. 12-24. Takayoshi Shinkuma(2007) “Reconsideration of an Advance Disposal Fee policy for end-of-life durable goods,” Journal of Environmental Economics and Management 53: 2007, pp.110-121.
山本雅資(やまもと まさし) 富山大学・極東地域研究センター・教授. 1972年生まれ.慶應義塾大学大学院経済学研究科後期博士課程修了.慶應義塾大学GSEC助教などを経て現職.博士(経済学).主な業績:“The Socially Optimal Recycling Rate: evidence from Japan”(共著),Journal of Environmental Economics and Management, Elsevier, 68(1), 2014, pp.54-70.
チョイ・イー・ケエヨン(Choy Yee Keong)[第10章] 慶應義塾大学経済学部訪問研究員. 1956年生まれ.慶應義塾大学経済学研究科後期博士課程単位取得退学.総合地球環境学研究所招聘研究員,京都大学経済学部・経済学研究科特定助教を経て現職.博士(経済学). 主な業績:“Sustainable Development and Environmental Stewardship: the Heart of Borneo Paradox and its Implications on Green Economic Transformations in Asia,” in, Hsu, S. (ed.), Routledge Handbook of Sustainable Development in Asia. Routledge, Oxon. New York, 2018, pp.532-549, “Cost−benefit Analysis, Values, Wellbeing and Ethics: An Indigenous Worldview Analysis,” Ecological Economics, vol. 145, 2018, pp.1-9. など.
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