異物を敵視し、不安に揺れる私たち なぜ監視カメラの急速な拡大が生じたのか。 誰がその設置活動を担ったのか。 日本社会の監視化の実態を鋭く捉えなおす力作。
急速に監視化を進める現代社会。 GPS や生体認証などの技術の急速な広がりは、 従来のような政府の統制や隣組による相互監視とは異なる様式の監視が 社会的に受容され、日常の風景の一部になりつつあることを示している。 そのなかでも特に日常化したものの代表例が「監視カメラ」である。
なぜ監視カメラの急速な拡大が生じたのか。誰がその設置活動を担ったのか。 日本社会の監視化の実態を鋭く捉え直す力作。

現代の社会病理(日本社会病理学会) 第35号(2020年10月)「書評」(p.149-151)に書評が掲載されました。評者は、江崎徹治氏(元警視庁、博士(法学))です。
『ソシオロジ』(社会学研究会) 2019年10月(p.132〜p.136)に書評が掲載されました。評者は阿部潔氏(関西学院大学社会学部教授)です。
週刊読書人 2019年9月6日(4面)に書評が掲載されました。評者は田仲康博氏(沖縄大学非常勤講師・社会学・メディア研究)です。 本文はこちら

はじめに
第1章 監視社会研究再考 1 はじめに 2 監視カメラの効果研究とそれを支えるもの 3 近代化と国民国家による社会の監視 4 消費社会と技術による情報の管理 5 本書の視座
第2章 監視カメラ表象の変遷 1 はじめに 2 公的機関による監視カメラの設置と普及 2-1 1950〜1960年代/2-2 1970〜1980年代/2-3 1990〜2000年代 3 民間における監視カメラの設置と普及 3-1 1950〜1960年代/3-2 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
朝田 佳尚(あさだ よしたか) 京都府立大学公共政策学部准教授 1978年生まれ。2009年、京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻社会学専修単位取得退学。 2012年課程博士。京都府立大学公共政策学部講師を経て、2015年より現職。 主要論文に、「偽装されたセキュリティ」『現代思想』(35巻14号)、「現代の閉じた卜占」『現代の社会病理』(26号)等がある。
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