監視カメラと閉鎖する共同体
敵対性と排除の社会学

はじめに
第1章 監視社会研究再考 1 はじめに 2 監視カメラの効果研究とそれを支えるもの 3 近代化と国民国家による社会の監視 4 消費社会と技術による情報の管理 5 本書の視座
第2章 監視カメラ表象の変遷 1 はじめに 2 公的機関による監視カメラの設置と普及 2-1 1950〜1960年代/2-2 1970〜1980年代/2-3 1990〜2000年代 3 民間における監視カメラの設置と普及 3-1 1950〜1960年代/3-2 1970〜1980年代/3-3 1990〜2000年代 4 おわりに
第3章 地域における監視カメラ設置の論理 1 はじめに 2 調査の概要 3 なぜ監視カメラは設置されるのか 4 監視カメラ設置の舞台裏 5 監視カメラをめぐる「物語」の構成 6 おわりに
第4章 現代の閉じた卜占 1 はじめに 2 監視カメラの経験的な機制 3 分析の枠組み 4 現代の卜占としての監視カメラ 4-1 現代の監視カメラの特徴/4-2 2方向の解釈/4-3 閉じた卜占 5 おわりに
第5章 地域住民が監視カメラによせる別様の意味 1 はじめに 2 地域の概要 3 第T期 意味の競合 3-1 監視カメラの課題化(〜2004年秋)/3-2 警察の設置提案と自治会の拒否(2004年 秋〜2005年3月) 4 第U期 意味の統合 4-1 協議会における再提案(2006年7月〜12月)/4-2 まちづくりのための監視カメラとい う意味の形成(2006年12月〜2007年12月)/4-3 関係者の間接的な支援と設置の正当化 (2008年1月〜2008年12月) 5 第V期 意味の弱体化(〜2009年6月) 6 おわりに
終 章 開かれた反省性と閉じた反省性 1 監視カメラとコミュニティの循環的構成 2 3つの機制による空間の再定義 3 反復的な異物の視聴と自己撞着としての権力 4 権力の文脈を確定する共同体の呪術 5 2つの反省性
あとがき 参考文献 索引
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