金融政策の「誤解」
―― “壮大な実験”の成果と限界
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▼緩和一辺倒の政策手段から、いかに脱却するか
黒田東彦日銀総裁が遂行する「異次元緩和」政策は、目標に掲げたインフレ率2%の達成・維持と経済停滞からの脱却に至らないまま、「マイナス金利」という奥の手を導入した。この先の政策運営に暗雲が漂い始めているなか、日銀きっての論客と言われた筆者が、日銀を退職後、ついに沈黙を破って持論を開陳する注目の書!
日銀は何ができて、何ができないのか ――
経済研究 69巻3号(p.279〜p.280)に書評が掲載されました。評者は寺西勇生氏(慶應義塾大学商学部准教授)です。
経済セミナー 2017年8・9月号「【インタビュー】この人を訪ねて Vol.3」(p.5〜)に、「第57回エコノミスト賞受賞」として著者の早川英男氏のインタビューが掲載されました。
毎日新聞 2017年5月31日「ひと」欄に、著者の早川英男氏が掲載されました。
序 章 QQEの実験から見えてきたもの QQEは「短期決戦」だった / 長期戦の戦局は悪化していった / マイナス金利導入:起死 回生策も不発 / QQEが明らかにしたこと、隠していること / 柔軟で透明な政策運営を
第1章 非伝統的金融政策:私論 1 「普遍化」する非伝統的金融政策 「全く次元のちがう金融緩和」の衝撃 / 非伝統的金融政策の分類 / 非伝統的金融緩和 の歴史:日銀、FRB、ECBのイノベーション / リ ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
早川英男(はやかわ ひでお) 1954年生まれ 77年 東京大学経済学部卒業、日本銀行入行 83−85年 プリンストン大学大学院留学(MA取得) 2001年 日本銀行調査統計局長 07年 同行名古屋支店長 09年 日本銀行理事 を経て 2013年 富士通総研経済研究所入所 現在 同研究所エグゼクティブ・フェロー
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