日本イノベーション融合学会学術貢献賞を受賞しました。
▼大学の学びは「調べること」が目白押しだ
これから調査を行う初心者でも、調査の計画・実施から、データの収集・分析、研究成果の発表までを理解できる一冊。
本書は、2012年に出版された『アカデミック・スキルズ ―― 大学生のための知的技法入門 第2版』のシリーズの一冊であり、アカデミック・スキルズ『データ収集・分析入門 ―― 社会を効果的に読み解く方法』の姉妹編です。 基礎編である本書は「学部の1年生から2年生くらいのレポートでの調査・分析」がテーマで、社会調査の基礎的な準備・実施からデータ収集・分析までの一連の手続きを説明した導入書になっています。
●「学習実用書」に関する情報はこちら
はじめに
第1章 実地調査ってなに? 1.「調べる」の意味 2.調査を用いたレポートを執筆し、発表まで行う場合の基本的な流れ 3.調べることが必要な場面 4.実地調査を成功に導くためのポイント 5.実地調査のスケジュールと人数の問題
第2章 調べ方とデータのいろいろ ―― どのようなデータを集めるのか 1. 同じ研究テーマでの調査方法の分類の事例 「商店街活性化に向けたヒントを調べる場合」 (1)「 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【監修者】 慶應義塾大学教養研究センター
【著者】 西山敏樹(にしやま・としき)[第1−3章、第6章執筆] 1976年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部、同大学院政策・メディア研究科修士課程、後期博士課程を修了し、2003年博士号(政策・メディア)取得。2005年度から慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特別研究専任講師(現特任講師)、2012年から慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任准教授(医学部特任准教授兼担)、2015年から東京都市大学都市生活学部、大学院環境情報学研究科都市生活学専攻准教授、慶應義塾大学SFC研究所上席所員、一般財団法人(国土交通省所轄管理)地域開発研究所客員研究員。専門は、公共交通・物流システム、ユニバーサルデザイン、社会調査法。様々な分野の大型公的プロジェクトの中心研究者を経験し、社会調査の経験が豊富。交通、特に公共交通の中でも内外のバス事業・政策に精通する数少ない研究者の一人、交通や物流を中心とした未来社会システムのデザイン・マネジメント手法を実践的かつ学際的に研究している。日本イノベーション融合学会専務理事、ヒューマンインタフェース学会評議員など、学会の要職もつとめる。
常盤拓司(ときわ・たくじ)[第4−5章執筆] 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了。同博士課程退学。産業技術総合研究所特別研究員。日本科学未来館科学技術スペシャリスト、東京大学大学院新領域創成科学研究科特別研究員、同工学系研究科特任研究員、公立はこだて未来大学CREST研究員、合同会社アライアンス・ポート研究開発担当ディレクター、慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特任講師を経て、現在は慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任講師、慶應義塾大学SFC研究所上席所員(特任)。PUR(Public Understanding for Research)に関する企画設計・実施、研究プロジェクトのマネジメント、質的研究法による要求定義およびインタラクション評価、コンテンツ管理システムの開発などに携わる。
鈴木亮子(すずき・りょうこ)[第3章執筆] 日本女子大学大学院にて修士号(文学)を取得後、南カリフォルニア大学にてM.A.(General Linguistics)を、カリフォルニア大学サンタバーバラ校にてPh.D.(Linguistics)を取得(1999年)。その間シンガポール国立大学で教鞭をとり1998年より慶應義塾大学経済学部にて主に英語・言語学を担当(2012年より同学部教授)。専門は言語学(主として語用論・歴史語用論・相互行為言語学)。日常人々が交わす会話や語りを収集し、ある表現や構文などに着目し、言語の使い手が日々のやり取りの中でそれらを使いつつ文法的なパターンとして定着させてゆく過程を分析・記述している。現在は日本語の終助詞・形式名詞・いわゆる従属節とよばれる構文などの会話における機能的変遷、また会話に見られる定型性について研究している。国外研究者との共同研究も多い。
|