「うつ」や「うつ気分」と気づかずに悩んでいる子どもにもわかるように、 症状、医師へのかかり方、治療、学校生活の送り方などを説明し、 家庭でどう協力していくことが望ましいかを、やさしく語ります。
正しい理解が一番の治療につながります
▼思春期特有の心理状態とうつの関係についての解説、さらに発達障害をもつ子どもとうつのリスクについて説明が加わっています。うつの背景には、気づかれていない発達障害があることがまれではないからです。 ▼友だちとの関係のとり方や気持ちの持ち方など、親には言えない悩みについても、臨床体験が豊富な医師が、子どもの立場を配慮してアドバイスをしています。 ▼ぜひ、親子で読んでいただきたい書です。
児童心理 2013年3月号に書評が掲載されました(本城秀次氏評、126頁)。
はじめに
第1章 「うつ病」の理解:「うつ気分」と「うつ病」
「うつ病」は稀なものではありません 思春期の子どもの「うつ気分」 思春期の友人の支えと、家族の役割 ・症例1 「うつ気分」のA子さん うつ病とは? ・症例2 「うつ病」のB子さん 「うつ気分」と「うつ病」はどう違うのか うつ病の症状はどんなものがあるでしょうか 「うつ病かもしれない」というときはどんなときでしょうか 病院を受診するのは、どのようなときが適切なの ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
猪子 香代(いのこ かよ) 猪子メンタルクリニック院長。東京女子医科大学非常勤講師。 専門は児童精神医学。日本小児精神神経学会認定医。 1982年東京女子医科大学卒業。東京女子医科大学病院小児科、名古屋大学病院精神科、愛知県一宮市民病院今伊勢分院精神科、愛知県精神保健センター、愛知県厚生連更生病院精神科を経て、1997年名古屋大学病院精神科講師、1998年名古屋大学大学院児童精神医学助教授、2001〜2011年東京都精神医学総合研究所副参事研究員。2011年11月猪子メンタルクリニックを開設。 著書に『子どものうつ病ってなあに』(南々社、2003年)、『不登校の予防ワークブック』(しいがる書房、2006年)、『うつ病ってどんな病気?(マンガ)』(監修、インタープレス、2008年)、『ひとりじゃないよ、オットくん―ADHDと病院のことがわかる本(訳書)』(監修、三学出版、2001年)など。
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