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日本社会の生活不安

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A5判/上製/322頁
初版年月日:2012/03/30
ISBN:978-4-7664-1918-4
(4-7664-1918-9)
Cコード:C3033
定価 4,620円(本体 4,200円)

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日本社会の生活不安
自助・共助・公助の新たなかたち
書評 目次 著者略歴

家族の変容と貧困・生活困難の実態を解明。

食費・衣服費の不足、家賃・住宅ローンの滞納、公共料金の未払い、医療サービスの受診抑制など、人々の生活困難は拡大し、貧困の世代間連鎖を断ち切れない。
また、社会経済環境の変化とそれに伴う家族構成・就業形態の変容によって、日本の社会保障システムは機能不全に陥っている。
それでは、セーフティネットを再構築し、安心と活力を取り戻すためには、いま何が必要なのか?

「家族」に焦点を当て、日本で初めて全国規模で生活不安・生活困難の実態を調査した「第1回社会保障実態調査」に基づく詳細な分析と政策提言の書。
刊行後、たちまち増刷! 2012年7月、第2回調査実施(「生活と支え合いに関する調査」に名称変更)とあわせて、ますます注目が高まる!!

書評

日本経済新聞 2012年4月8日、読書欄「今を読み解く」(19面)にて紹介されました。

目次

はしがき
序 章 データで見る人々の暮らしと社会保障
 ―「社会保障実態調査」のねらいと概要・・・西村 周三・阿部 彩
    1 はじめに
    2 「社会保障実態調査」概要
    3 本書の構成

   第1部「自助」の限界―「生活不安」の実態

第1章 家族が直面する生活不安の実態・・・阿部 彩
    1 所得データの限界と生活困難データ
    2 「社会保障実態調査」から見た生活困難の実態
    3 悪化する生活感
     ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

西村 周三(にしむら しゅうぞう)監修、序章、終章(1、5)
国立社会保障・人口問題研究所所長
主要業績:「医療における技術革新と産業としての医療」(京極宣氏と共著)宮島洋・西村周三・京極宣編『社会保障と経済』第3巻所収(東京大学出版会、2010年);『行動健康経済学―人はなぜ判断を誤るのか』(依田高典氏・後藤励氏と共著、日本評論社、2009年)。

阿部 彩(あべ あや)序章、1章、3章、終章(2)
国立社会保障・人口問題研究所社会保障応用分析研究部長
主要業績:『子どもの貧困―日本の不公平を考える』(岩波書店、2008年);『生活保護の経済分析』(國枝繁樹氏・鈴木亘氏・林正義氏と共著、東京大学出版会、2008年);『弱者の居場所がない社会―貧困・格差と社会的包摂』(講談社、2011年)。

野口 晴子(のぐち はるこ)2章、終章(3)
国立社会保障・人口問題研究所社会保障基礎理論研究部第二室長
主要業績:“Technological Change in Heart Disease Treatment: Does High Tech Mean Low Value?”American Economic Review, 88(2), 1998, pp. 90-96; 『介護・保育サービス市場の経済分析―ミクロデータによる実態解明と政策提言』(清水谷諭氏と共著、東洋経済出版社、2004年);“Population Ageing and Wellbeing: Lessons from Japan’s Long-Term Care Insurance,”(with N. Tamiya et al.) The Lancet, Lancet Special Series on Japan, 2011, pp. 48-57.

小塩 隆士(おしお たかし)4章、終章(4)
一橋大学経済研究所教授
主要業績:『再分配の厚生分析』(日本評論社、2010年);“Income Inequality, Perceived Happiness, and Self-rated Health: Evidence from Nationwide Surveys in Japan,” (with M. Kobayashi) Social Science & Medicine, 70(9), 2010, pp. 1358-1366; “Income Inequality, Area-level Poverty, Perceived Aversion to Inequality and Self-rated Health in Japan,”(with M. Kobayashi) Social Science & Medicine, 69(3), 2009, pp.317-326.

暮石 渉(くれいし わたる)5章
国立社会保障・人口問題研究所社会保障基礎理論研究部研究員
主要業績:“Son Preference in Japan,”(with M. Wakabayashi) Journal of Population Economics, 24(3), 2011, pp. 873-893; “Why Do the First-born Children Live with Their Parents,” (with M. Wakabayashi) Japan and World Economy, 22(3), 2010, pp. 159-172; “Taxing the Stork,” (with M. Wakabayashi) National Tax Journal, 61, 2008, pp. 167-187.


西村 幸満(にしむら ゆきみつ)6章
国立社会保障・人口問題研究所社会保障応用分析研究部第二室長
主要業績:「生活保障としての働き方と技能形成の変化―雇用と福祉の狭間で」宮島洋・西村周三・京極宣『社会保障と経済』第1巻所収(東京大学出版会、2009年);「減少する自営業の現在―初職と現職の就業選択」谷岡一郎・仁田道夫・岩井紀子編『日本人の意識と行動―日本版総合的社会調査JGSSによる分析』 (東京大学出版会、2008年);「男性の仕事と生活の調和に関する実態分析」労働政策研究・研修機構編『仕事と生活―体系的両立支援の構築に向けて』(労働政策研究・研修機構、2007年)。

鈴木 亘(すずき わたる)7章
学習院大学経済学部教授
主要業績:『生活保護の経済分析』(阿部彩氏・國枝繁樹氏・林正義氏と共著、東京大学出版会、2008年);『だまされないための年金・医療・介護入門』(東洋経済新報社、2009年)。

金子 能宏(かねこ よしひろ)8章
国立社会保障・人口問題研究所社会保障基礎理論研究部長
主要業績:『社会保障と社会市場論』(京極宣氏と共著、社会保険研究所、2010年);『格差は拡大しているか―OECD加盟国における所得分布と貧困』(OECD編著、小島克久氏と共訳、明石書店、2010年);「医療保険制度の展開と日本経済への影響」内閣府経済社会総合研究所・井堀利宏編『バブル/デフレ期の日本経済と経済政策』第5巻所収(慶應義塾大学出版会、2010年)。

大石 亜希子(おおいし あきこ)9章
千葉大学法経学部教授
主要業績:「子どもの貧困の動向とその帰結」(『季刊社会保障研究』第43巻第1号、2007年);「企業の両立支援策と労働時間」樋口美雄・府川哲夫編『ワーク・ライフ・バランスと家族形成』(東京大学出版会、2011年)。













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品切・重版未定
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