ドビュッシーの管弦楽曲『「牧神の午後」への前奏曲』(1894)で広く知られるステファヌ・マラルメの詩にじっくりと取り組むことによって「読む」技術を身につける。 同時に、言語表現としての詩の困難を認識し、その困難を乗り越えた際に広がる理想の光景と魅惑的な影像、その魅力を伝える。

週刊読書人 2011年7月15日(5面)にて紹介されました。

序章 マラルメを読む 第1章 牧神と不在の妖精 第2章 自然と芸術 第3章 牧神の情欲 修章 詩を読むこと 参考図書 ステファン・マラルメ略年譜
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
慶應義塾大学商学部准教授。1973年生まれ。2004年、東京大学大学院人文社会系研究科欧米系文化研究専攻博士課程単位取得退学(仏語仏文学専修)。同年、パリ第四大学(ソルボンヌ)博士課程修了。慶應義塾大学商学部専任講師を経て、2011年より現職。専門はフランス語・フランス文学。主要著書にLautréacute;amont : vers l’autre. Etude sur la c!éation et la communication litté;raires, 2006, L’Harmattan. 主要論文に、「女をさらす――マラルメとボードレール散文詩」(『仏語仏文学研究』第23号、東京大学仏語仏文学研究会、2008年)、「マラルメと死――『ヴィリエ=ド=リラダン』に関して」、(『慶應義塾大学日吉紀要・フランス語フランス文学』、49・50号、2009年)、«Poétique de l’anecdote.Mallarmé et le poème en prose»(Romantisme, n° 146, 2009)などがある。
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