自動車工場を軸に論じる生産システムの発展。 ▼資本主義経済における生産システムのイノベーションを、アダム・スミスの「ピン工場」、テイラーシステム、フォードシステム、そしてトヨタシステムを考察対象としながら、各生産システムの本質、特質、意義を比較分析により解明する。 ▼それぞれの時代の社会的経済的条件の中で、効率的な生産システムと合理的な賃金体系の模索の歴史を検討し、その意義と限界を明確にする論考。
序文 序章
第1章 マニュファクチュア段階における「生産システム」の特質 ――アダム・スミスの「分業論」の考察を踏まえて―― 1.問題の所在 2.「分業」の派生効果 3.「分業」を惹起する原理(by Adam Smith) 4.「工場内分業」を惹起する原理とは? 5.「工場内分業」の特質と革新点 第2章 テイラーシステムとフォードシステム出現前のアメリカにおける経営経済的・社会的条件 ――内部請負制度の形成と崩壊―― ……
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前田 淳(まえだ じゅん) 現職 慶應義塾大学商学部教授 略歴 1963年 東京都武蔵野市に生まれる。 1986年 慶應義塾大学商学部卒業 1988年 慶應義塾大学大学院商学研究科修士課程修士号取得 1991年 慶應義塾大学大学院商学研究科博士課程単位取得 1991年 慶應義塾大学商学部助手,その後助教授を経て現在に至る。 専攻 国際比較経営および国際経済分析 著作 『三田商学研究』等に多数掲載
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