


第T部 小林秀雄論 近代・反近代――小林秀雄「近代絵画」を読む 小林秀雄の『近代絵画』における「自然」 ルオー 第U部 ルウジュモンの『恋愛と西洋』を読む 『恋愛と西洋』に対するサルトルの批評について 「あれかこれか」と「あれもこれも」――ダーシーの『愛のロゴスとパトス』を読む ガブリエル・マルセルの講演
第V部 道化雑感 宇野千代の『おはん』 チエホフの『三人姉妹』 モスクワ芸術座のリアリズム クローデルの ……
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越知保夫(おちやすお) 1911年,大阪市西淀川区姫島生まれ。批評家・詩人。 暁星小学校でカトリックの洗礼を受ける。東京第一高等学校から東京帝国大学文学部仏文科へ進学。高校のころから吉満義彦に師事する。大学に進学後,左翼運動に参加し,投獄。その後,文学活動をはじめ,1940年から43年の間,吉田健一や中村光夫らが参加した雑誌『批評』に詩を発表。翻訳(共訳)に,エマニュエル・ムーニエ『人格主義』(1953年),ヴァン・デル・メールシュ『人間を漁るもの』(1954年),ギュスターヴ・ティボン『二人での生活』(1960年)がある。1954年から晩年にかけて,同人誌『くろおぺす』に小林秀雄論やジョルジュ・ルオー論,フランス文学論,演劇論,日本の古典論などを発表。1961年没。没後2年,遺稿集『好色と花』(1963年)が筑摩書房から刊行された。 若松英輔(わかまつ えいすけ) 1968年、新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文学科卒。『越知保夫とその時代』で第14回三田文学新人賞評論部門当選。その他の作品に「小林秀雄と井筒俊彦」「須賀敦子の足跡」など。『読むと書く――井筒俊彦エッセイ集』(編集および解題、慶應義塾大学出版会、2009年)。2009年から2010年まで三田文学に「井筒俊彦――存在とコトバの神秘哲学」を連載。 「井筒俊彦入門」を連載中(「ウェブでしか読めない」、慶應義塾大学出版会HP)。
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