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ニコラ・プッサン

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A5判/上製/556頁
初版年月日:2010/02/27
ISBN:978-4-7664-1716-6
(4-7664-1716-X)
Cコード:C3071
定価 8,800円(本体 8,000円)

ニコラ・プッサン
絵画的比喩を読む
目次 著者略歴

「物語と、そして絵を読んで下さい」
▼17世紀フランス古典主義の画家ニコラ・プッサンは、「絵画的比喩」を駆使し、絵画にあらゆる「意味」を託した。
▼ニコラ・プッサンの魅力はどこにあるのだろうか――。
「画家・哲学者」と称されたプッサンは「私は何ごともなおざりにしなかった」と明言し、生涯にわたり、カンヴァスの隅々にまで神経を行き届かせた物語画と「理想的風景画」を描き続けた。本書では、プッサンがローマにやって来てから、フランスの顧客に「物語を、そして絵を読んでください」と手紙を書いた1639年に至るまでの、およそ10年間に描いた数枚の絵画を取り上げる。リシュリュー枢機卿の依頼で描いた作品、友人画家に送った作品をつぶさに分析し、野心家プッサンのたくらみを明らかにする快著。カラー口絵8頁。

目次



第1章 プッサンと古代美術
 I はじめに
 II プッサンと古代美術の関係についての諸見解
 III 「マルスとウェヌス」の図像伝統と寓意的意味
 IV プッサン作《マルスとウェヌス》の図像分析
 V プッサンの「絵画的比喩」と古代美術
 VI 本章の結び――古代受容と「絵画的比喩」

第2章 作品の意味生成――リシュリュー城「王の陳列室」の装飾における《バッコスの勝利》と《パンの勝利》
 I はじめに
 II 先行研究と問題の所在
 III リシュリュー城「王 ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

望月典子 (もちづき のりこ)
2008年慶應義塾大学大学院文学研究科後期博士課程修了。博士 (美学)。現在,慶應義塾大学文学部ほか講師。
主要論文: 「ニコラ・プッサンにおける古代美術とラファエッロの受容 ―― 画家の戦略の観点から」(『美術史』167冊,2009年)、「ニコラ・プッサン作 《バッコスの勝利》と《パンの勝利》―― リシュリュー城「王の陳列室(キャビネ)」の装飾における意味について」(『美術史』160冊、2006年美術史学会論文賞受賞)、「ニコラ・プッサンにおける古代美術の受容」(『鹿島美術研究』年報第19号別冊、2002年第10回鹿島美術財団賞受賞)ほか。
共著,共訳書: 大場秀章、望月典子共著『オールド・ローズ・ブック――バラの美術館』(八坂書房、2009年)、ミランダ・ブルース=ミッドフォード『サイン・シンボル大図鑑』(小林頼子、望月典子監訳、三省堂、2010年)、エディ・デ・ヨング『オランダ絵画のイコノロジー』(小林頼子監訳,NHK出版、2005年)ほか。

定価8,800円 (本体:8,000円)
在庫あり

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