シェイクスピアの叡智 ▼シェイクスピアが生きた時代。それは、エリザベス1世が即位し、文学・演劇・音楽の諸分野が隆盛を誇ったイギリス・ルネサンス黄金時代である。この時代の王侯貴族の人間模様を背景に人間性の本質を鋭く描いた数多くの作品には、優れた言語表現、無数の名言がちりばめられている。 ▼本書は代表作の名言の数々からその文体論の研究まで、シェイクスピアを多角的にみつめ、その奥深い世界を探求した、著者渾身の一冊。

はじめに
T シェイクスピアに親しむ 1 身近な演劇人シェイクスピア 2 恋に妖精の魔法や惚れ薬 3 怨み骨髄シャイロック 4 ロミオとジュリエットの愛は永遠に 5 遺恨を晴らせ、ハムレット 6 オセロに嫉妬の仕掛人が 7 娘たちに騙されたか リア王 8 野心家マクベスは唆されて
U シェイクスピアの知恵袋――心の琴線に触れる名せりふ 生きるか、死ぬか、そこが問題なんだよ――『ハムレット』 彼は欠点と長所が釣り合っ ……
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田中實(たなか みのる) 1934年生まれ。1965年慶應義塾大学大学院文学研究科修了。大東文化大学、慶應義塾大学、早稲田大学の教壇に立ち、現在、大東文化大学名誉教授。
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