国境を越え瞬時に世界を駆けめぐる資金循環の実態を解明する。 ▼1997・98年のアジア通貨危機以降に急速に整備が進んでいる国際資金循環表など最新の各種統計資料をもとに、クールノー・モデル分析やパネルデータ分析などの手法を駆使して、今日の国際的な資金の流れを解明する。 ▼データ収集の基礎から高度な分析技法まで最新の研究成果に基づく世界初の技法書。当該分野の研究者・大学院生必読の書。

はじめに
第I部 国際資金循環 第1章 国際資金循環分析の基礎資料 1 はじめに 2 貸借対照表形式の国際資金循環統計 3 金融連関表形式の国際資金循環統計 4 おわりに
第2章 国際資金循環分析の理論の系譜 1 はじめに 2 貿易理論の拡張 3 ポートフォリオ理論の拡張 4 グラヴィティ・モデル 5 おわりに
第3章 混合効果モデルによる欧州通貨統合のパネルデータ分析 1 はじめに 2 データについて 3 分析方 ……
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辻村 和佑(つじむら かずすけ) 慶應義塾大学経済学部教授 主要業績に、『資産価格と経済政策――北欧学派とケインズの視点』(東洋経済新報社、1998年)、『資金循環分析――基礎技法と政策評価』(共著、慶應義塾大学出版会、2002年)、『資金循環分析の軌跡と展望』(編著、慶應義塾大学出版会、2004年)他多数。
辻村 雅子(つじむら まさこ) 慶應義塾大学産業研究所研究員 主要業績に、『環境分析用産業連関表』(共著、慶應義塾大学出版会、2001年)、『資金循環分析――基礎技法と政策評価』(共著、慶應義塾大学出版会、2002年)他多数。
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