日本銀行発表の資金循環勘定をもとに資金循環分析表をどのように作成するかを詳しく解説した初の体系的技法書。 日本銀行の資産・負債項目の変化が金融システム内の各制度部門、ひいては実物経済にどのような波及効果をもたらすのかを定量的に分析し、ポストバブルの日本経済の病巣を資金の流れから解明。 分析結果をもとにした具体的な政策提言を明示しています。

第1章 資金循環勘定と理論の系譜
第2章 分析用資金循環表の作成
第3章 資金循環構造の序列分析
第4章 資金需要の波及分析
第5章 資金需給伝播の非対称性
第6章 資産デフレの資金循環分析
第7章 日本銀行の量的緩和政策の資金循環分析
第8章 資金循環分析からの政策提言
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辻村和佑 慶應義塾大学経済学部教授 慶應義塾大学産業研究所所長
溝下雅子 慶應義塾大学産業研究所特別研究員
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