戦時日本の国民意識
国策グラフ誌『写真週報』とその時代
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戦時中、政府のプロパガンダを国民にわかりやすくアピールする目的で、昭和13年2月から20年7月まで発行されていた国策グラフ雑誌『写真週報』を初めて総合的に分析。300を超える画像を紹介しつつ、テーマ別のアプローチにより、そこから読みとれる当時の政策、国民の生活や意識を立体的に描き出す。
KINOKUNIYA書評空間BOOKLOG 2016年5月17日に書評が掲載されました。評者は早瀬晋三氏(早稲田大学大学院アジア太平洋研究科 教授)です。 書評はこちら
歴史街道 2008年8月号「BOOKS」(113頁)で紹介されました。
巻頭言 安西祐一郎 刊行にあたって 小林 良彰 序 玉井清
第1章 国策グラフ『写真週報』の沿革と概要 清水唯一朗 はじめに T 『写真週報』はどのように作られたのか U 『写真週報』の誌面構成とその変遷 V 『写真週報』はどのように読まれたのか おわりに
第2章 『写真週報』に見る食糧問題 小田義幸 はじめに T 供給不安の払拭と節米意識の浸透 U 全国民への食糧増産 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
玉井 清(たまい きよし) 慶應義塾大学法学部教授。法学博士。 1959年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。 主要業績に、『原敬と立憲政友会』(慶應義塾大学出版会、1999年)、『帝大新人会研究』(共著、慶應義塾大学法学研究会叢書、1997年)、『満州事変の衝撃』(共著、勁草書房、1996年)、『大麻唯男』(共著、財団法人櫻田会、1996年)など。
清水 唯一朗(しみず ゆいちろう) 慶應義塾大学総合政策学部専任講師。博士(法学)。 1974年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得。 主要業績に、『政党と官僚の近代――日本における立憲統治構造の相克』(藤原書店、2007年)、『オーラル・ヒストリー入門』(共著、岩波書店、2007年)、『宰相たちのデッサン』(共著、ゆまに書房、2007年)など。
小田 義幸(おだ よしゆき) 慶應義塾大学大学院法学研究科特別研究助教。椙山女学園大学講師。 1976年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。 主要業績に、「占領初期における食糧危機と食糧管理強化の政治過程」『法学政治学論究』第61号(2004年)、「占領初期における食糧管理強化と帝国議会」『法学政治学論究』第69号(2006年)、「第23回総選挙における日本社会党躍進の組織的要因」寺崎修・玉井清編『戦前日本の政治と市民意識』(慶應義塾大学出版会、2005年)など。
岩村 正史(いわむら まさし) 慶應義塾大学法学部講師。博士(法学)。 1973年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程修了。 主要業績に、『戦前日本人の対ドイツ意識』(慶應義塾大学出版会、2005年)、『主要国政治システム概論 改訂版』(共著、慶應義塾大学出版会、2005年)、「『写真週報』のナチス・ドイツ観」『メディア史研究』第22号(2007年)など。
奥 健太郎(おく けんたろう) 武蔵野大学現代社会学部講師。博士(法学)。 1972年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程修了。 主要業績に、『昭和戦前期立憲政友会の研究――党内派閥の分析を中心に』(慶應義塾大学出版会、2004年)、「翼賛選挙と翼賛政治体制協議会――その組織と活動」寺崎修・玉井清編『戦前日本の政治と市民意識』(慶應義塾大学出版会、2005年)、「第2回参議院選挙と自由党――参議院政党化の一分析」『年報政治学』2006年度第2号(2007年)など。
門松 秀樹(かどまつ ひでき) 慶應義塾大学法学部講師。博士(法学)。 1974年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。 主要業績に、『近代日本の政治』(共著、法律文化社、2006年)、「幕末における民間の政治情報」笠原英彦編『近代日本の政治意識』(慶應義塾大学出版会、2007年)、「開拓使における旧箱館奉行所吏員の『中継』性に関する考察」『法学研究』第80巻第6号(2007年)など。
岡 聡史(つるおか さとし) 慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程。日本学術振興会特別研究員。 1977年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科前期博士課程修了。 「満州事変と鉄道復興問題――瀋海線を巡る関東軍・満鉄・満州青年連盟」『法学政治学論究』第70号(2006年)など。
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