第一回普選と選挙ポスター
―昭和初頭の選挙運動に関する研究
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第32回(平成26年度)政治研究櫻田會櫻田會賞を受賞!
初の普選で新戦術として脚光を浴びた選挙ポスター。 政党や候補者はなにを訴え、 有権者はどう臨んだか? 希少な当時の選挙ポスターやビラ、立候補挨拶状や推薦状を紹介するとともに、 第一回普選で繰り広げられた選挙戦の実際と有権者の政治への参加意識を読み解く。 カラー口絵32頁。
▼普通選挙(以下普選)の実現を目指す普選運動に焦点が当てられがちな従来の研究に対し、本書は、選挙ポスターを読み解くことにより、第一回普選(昭和3年2月20日実施)で展開された選挙戦の実際を浮き彫りにする。
選挙研究 日本選挙学会年報 第31巻2号に書評が掲載されました。
JCAST 書評ウォッチ 「風刺漫画に激論、モダニズム 選挙ポスターも昔はすごかった」(2013年7月9日)にてご紹介いただきました。 [本文はこちら]
読売新聞 2013年7月7日朝刊 文化欄でご紹介いただきました。(評者:宇野重規氏 政治学者・東京大教授) [本文はこちら]
はじめに 第一章 選挙ポスター導入過程 序 第一節 選挙法改正が選挙運動に与えた影響 第二節 選挙ポスターの朝野における推奨 第三節 選挙ポスターの氾濫 結 語
第二章 選挙啓蒙運動と有権者の意識 序 第一節 普選初の府県議会選挙と低投票率 第二節 選挙違反防止のための啓蒙活動 第三節 棄権防止のための選挙啓蒙活動 (1)内務省の方針 (2)大阪府の啓蒙活動 (3)東京市の啓蒙活動 (4)その他 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
玉井 清(たまい きよし) 慶應義塾大学法学部教授。法学博士。 1959年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程修了。 主要業績に、『原敬と立憲政友会』(慶應義塾大学出版会、1999年)、『帝大新人会研究』(共著、慶應義塾大学法学研究会叢書、1997年)、『満州事変の衝撃』(共著、勁草書房、1996年)、『大麻唯男』(共著、財団法人櫻田会、1996年)、『戦時日本の国民意識―国策グラフ誌『写真週報』とその時代』(編著、慶應義塾大学出版会、2008年)など。
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