評伝 エルゼ・ラスカー-シューラー
表現主義を超えたユダヤ系ドイツ詩人
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樋口一葉や与謝野晶子と同時代に生きたドイツの女性詩人。 ▼ドイツ表現主義の芸術運動の中心部に立ち、二度の世界大戦という時代に翻弄されつつ生まれた作品はいまでも輝きを失わない。ユダヤ系の女性詩人の本邦初の本格評伝。
本書は、日本図書館協会選定図書です。

毎日新聞 2008年1月28日「文芸時評」(5面)で紹介されました。 図書新聞 2007年12月15日号(2850号)(3面)で紹介されました。

はじめに T 小舞踏病の秘密 エルバーフェルト 一八六九―九四 U 市民社会からの遁走 最初の結婚 息子パウルの誕生 一八九四―一九〇三 V 変身の時 ヘァヴァルト・ヴァルデンと共に 一九〇三―一二 W テーベの王子ユスフの闘い ヴァルデンとの離婚から第一次世界大戦の終わりまで 一九一二―一八 X 失意と栄光のはざまで ヴァイマル時代の日々 一九一九―三三 W 追われた女 亡命 チューリッヒとアスコーナ 一九三三―三九 Z 故郷に着いた異邦人 パレスチナ 一九三九―四五
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
松下たえ子(まつした たえこ) 1942年、長野県生れ。68年、慶應義塾大学文学部修士課程修了、88年、ベルリン自由大学文学博士号取得(Dr phil)。現在、成蹊大学教授。著書に『ドイツ女性の歩み』(共著、三修社、2001)、『言葉と力』(編著、三省堂、2002)等がある。
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