あ ら ゆ る あ な た の 悲 し み の 上 に 戦後ヨーロッパを代表するドイツ系ユダヤ人の詩人、パウル・ツェラン(Paul Celan, 1920〜70)。 多民族・多言語が往来する東欧の都市チェルノヴィッツでの誕生から、強制収容所での両親の死、豊かな文学的交友と裏腹のいわれなき誹謗中傷、そして、やがて訪れるセーヌ川での最期まで――。栄光と奈落の間に生きた激動の半世紀を、新資料を含む一次資料や、ツェランの知人・友人へのインタヴュー成果を交えて精巧に描いた初の本格評伝。 第10回 小野十三郎賞特別賞受賞!


現代詩手帖 2008年2月号で紹介されました。 みすず 2008年1・2月号「2007年読書アンケート(宮下啓三氏/藤本淳雄氏)」で紹介されました。 週刊読書人 2008年1月25日号(第2722号)(4面)で紹介されました。 図書新聞 2007年12月22日号(2851号)「07年後半期読書アンケート」(1面)で紹介されました。 週刊朝日 2007年12月28日号「「わたしの3冊」今年の収穫」(102頁)で紹介されました。 読売新聞 2007年12月2日「読書」欄で紹介されました。図書新聞 2007年12月1日号(2848号)で紹介されました。

プロローグ――チェルノヴィッツ、人間と書物が生きていた土地 第一章 カスターニエンの樹々の向こうには世界がある――幼年時代(一九二〇〜三〇) 第二章 成長――初めての詩作(一九三〇〜三八) 第三章 黒い雪片――母に届けられなかった手紙(一九三九〜四四) 第四章 死のフーガ――ブカレストでの青春(一九四五〜四七) 第五章 鏡の中は日曜日――古都ウィーンに燃える恋(一九四七〜四八) 第六章 グラスの中の停泊地――パリ初期(一九四八〜五二) 第七章 慰めようとしない輝き――新しい死、新し ……
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関口裕昭(せきぐち ひろあき) 1964年大阪府生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程修了。この間、ゲッティンゲン大学に留学。現在、愛知県立芸術大学准教授。専攻は、近現代ドイツ抒情詩、ドイツ・ユダヤ文学。著書に、『ドイツ詩を学ぶ人のために』(共著、世界思想社、2003)、『自然詩の系譜』(共著、みすず書房、2004)、『ツェラーンを読むということ』(共著、中央大学出版部、2006)、『パウル・ツェランへの旅』(郁文堂、2006)など。
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