Ut pictura poesis 詩は絵のごとし エクゼキアスのキュリックス、ピカソ《アヴィニョンの娘》から 写楽《中山富三郎の宮城野》まで。作中にあらわれた豊富な絵画的イメージをテーマに、 西脇詩の魅力の秘密に迫る。
本書は、日本図書館協会選定図書です。
學鐙 2008年夏号(Vol. 105 No. 2)36頁で紹介されました。 図書新聞 2007年12月22日号(2851号)「07年後半期読書アンケート」(4面)で紹介されました。
プロローグ ジキル博士とハイド氏
T 絵画的な詩への出発 1 詩の新しさと古さ 2 『アムバルワリア』の翻訳詩 3 もう一つのトリトンの噴水
U 二大潮流 萩原朔太郎と西脇順三郎 1 音楽派と絵画派 2 女の立場 『旅人かへらず』はしがき 3 鳥居清長からクールベの女まで
V 西脇詩の原風景 1 信濃川と郷里小千谷 風景としてのふるさと 2 多摩川と多摩人(たまびと) 3 「ふるさと」のエティモロジー ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
新倉俊一(にいくら としかず) 1930年生まれ。慶應義塾大学卒。フルブライト留学生としてミネソタ大学大学院に留学。明治学院大学名誉教授。西脇順三郎の全集や定本全詩集のテキストの校訂をはじめ、英詩集の翻訳に携わる。著訳書に、『西脇順三郎全詩引喩集成』(筑摩書房)、『西脇順三郎 変容の伝統』(東峰書房)、『エズラ・パウンド詩集』(角川書店)、『エズラ・パウンド詩集』(小沢書店)、『アメリカ詩の世界』(大修館書店)、『エミリー・ディキンスン――不在の肖像』(大修館書店)、『詩人たちの世紀――西脇順三郎とエズラ・パウンド』(みすず書房、ロゲンドルフ賞)、『ピサ詩篇』(みすず書房)、『評伝 西脇順三郎』(慶應義塾大学出版会、和辻哲郎文化賞、山本健吉文学賞)、『西脇順三郎コレクション』(全6巻、編者、慶應義塾大学出版会)ほか。
|