永 遠 の モ ダ ン 西脇順三郎(1894〜1982)没後25年(2007年6月5日)記念出版。 ✺第5回配本(2007年9月発売) 『ヨーロッパ文学』(1933年)を収録。本書は、当時の最新の文学を網羅し、明快でユニークな体系をそなえており、日本の文学論おいて独立した文学思考を組織化した、まったく新しい評論集と評された。西欧への深い造詣に支えられた本書は今なお現代的であり続ける。
本書は、日本図書館協会選定図書です。
ヨーロッパ文学
[解説]巽孝之 [回想の西脇順三郎]西脇順三郎とフランス文学―佐藤朔
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西脇順三郎(にしわき じゅんざぶろう) 1894(明治27) 年、新潟県小千谷市生まれ。慶應義塾大学理財科卒。1920(大正9)年に慶應義塾大学の予科英語教員。1922(大正11)年にイギリス留学。同地で英文詩集『スペクトラム』(ケイム・プレス社、大正14年)刊。帰国後、慶應義塾大学文学部の教壇に立ち、めざましい執筆活動を開始。詩人・詩論家として日本のモダニズム運動の指導者と目される。 1957(昭和32)年読売文学賞。エズラ・パウンドに発見され、ノーベル文学賞の候補者となる。1971(昭和46)年に文化功労者。1973(昭和 48)年にアメリカン・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・サイアンシズの外国名誉会員。1982(昭和57)年没。享年88歳。
【編者】 新倉俊一(にいくら としかず) 1930年生まれ。慶應義塾大学卒。フルブライト留学生としてミネソタ大学大学院に留学。明治学院大学名誉教授。西脇順三郎の全集や定本全詩集のテキストの校訂をはじめ、英詩集の翻訳に携わる。著訳書:『西脇順三郎全詩引喩集成』(筑摩書房)、『西脇順三郎 変容の伝統』(東峰書房)、『エズラ・パウンド詩集』(角川書店)、『エズラ・パウンド詩集』(小沢書店)、『アメリカ詩の世界』(大修館書店)、『エミリー・ディキンスン――不在の肖像』(大修館書店)、『詩人たちの世紀――西脇順三郎とエズラ・パウンド』(みすず書房、ロゲンドルフ賞)、『ピサ詩篇』(みすず書房)、『評伝 西脇順三郎』(慶應義塾大学出版会、和辻哲郎文化賞、山本健吉文学賞)ほか。
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