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評伝 西脇順三郎

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四六判/上製/372頁
初版年月日:2004/11/10
ISBN:978-4-7664-1114-0
(4-7664-1114-5)
Cコード:C0095
定価 3,300円(本体 3,000円)

評伝 西脇順三郎
書評 目次 著者略歴

日本の近・現代詩に、その豊饒な言語的感覚をもって衝撃を与え、いまだに多くの愛読者をもつ西脇順三郎の本格的評伝です。著者は西脇順三郎に私淑して、三十年あまり詩、絵画、散文、文学論について親しく質疑を繰り返し研究してきました。作品と実生活とを見据え、西脇の内面の肖像を丹念に描いている西脇伝記の決定版です。
 新潟県小千谷で過した幼少の頃、ラテン語で書いた卒業論文、初期詩集『アムバルワリア』での鮮烈な詩壇デビュー、かつて画家を目指したこと、ノーベル文学賞の候補、晩年のギリシア語と漢語の比較研究など、西脇の詩の世界、現実の世界を絡め合わせて、詩人の心象風景を豊かに表現しています。 カバー・表紙には、西脇順三郎の描いた絵・イラストを用い、巻頭に口絵(モノクロ十六頁)、巻末に著者作成の年譜と主要参考文献を収載しています。

第18回(2005) 和辻哲郎文化賞、第6回(2006) 山本健吉文学賞受賞。

書評

みすず 2007年1-2月号「2006年読書アンケート」(45頁)で紹介されました。
新潟日報 2005年7月9、16、23日「文化 異なる詩観上・中・下(14面)」欄で紹介されました。
詩誌 叢生 2005年5月刊行の138号「本の時間(15頁)」で紹介されました。
みるとす 2005年4月号「図書フォーラム(47頁)」で紹介されました。
学鐙 2005年春号 vol102 「和書 最近の新刊から(56頁)」で紹介されました。
図書新聞 2005年1月第2710号で紹介されました。
新潟日報 2004年12月19日「読書(12面)」欄で紹介されました。
読売新聞 2004年12月14日夕刊「文化(4面)」欄で紹介されました。
福島民報 2004年11月27日「書評」欄で紹介されました。

目次


I 信濃川、静かに流れよ
小千谷紀行  幼時の追憶  ナショナル・リーダーズ 曙町と藤島武二  父の死

II それから三田へ来た
理財科予科  アーサー・シモンズと早稲田 ラテン語の卒業論文  ペイターと美の宗教 フローベールのスタイル

III ディオニソスは夢みつつ航海する
北野丸船客  緑の夜明け――ロンドン  オックスフォード生活 マージョリとの結婚  英文詩集『スペクトラム』
旅人よ、帰れ――未刊のフランス語詩集

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

一九三〇年生まれ。慶應義塾大学卒。フルブライト留学生としてミネソタ大学大学院に留学。明治学院大学名誉教授。西脇順三郎の全集や定本全詩集のテキストの校訂をはじめとして、西脇英詩集の翻訳に携わる。著訳書『西脇順三郎全詩引喩集成』(筑摩書房)、『西脇順三郎 変容の伝統』(東峰書房)、『エズラ・パウンド詩集』(角川書店)、『エズラ・パウンド詩集』(小沢書店)、『アメリカ詩の世界』(大修館書店)、『エミリー・ディキンソン 不在の肖像』(大修館書店)、『詩人たちの世紀――西脇順三郎とエズラ・パウンド』(みすず書房、ロゲンドルフ賞)、『ピサ詩篇』(みすず書房)ほか。

定価3,300円 (本体:3,000円)
品切・重版未定
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