「敬神」、「愛国」、「人道」―。 天皇を中心とする国家建設にあたり、新政府はいかに民衆を教化していったのか。明治初期の日本で、宗教行政の中核を担った「大教院」の設立から、制度、活動、そして崩壊までの過程を詳細に論じる。

明治聖徳記念学会紀要 2006年11月[復刊第43号]「書評」欄(389頁)で紹介されました。 神社新報 2004年11月1日「読書」欄(5面)で紹介されました。

序 凡 例 第一章 大教院の成立 一 大教院設立建議 (一) 仏教各宗の建議 (二) 教部省の対応 二 増上寺大教院(1) 三 金地院仮教院 四 元紀州藩邸大教院 五 増上寺大教院(2) (一) 移転の経7 (二) 開院式の開催 六 初期大教院をめぐる論争 七 大教院の組織・制度 (一) 大教院規則 (二) 大教院事務章程 (三) 大教院の組織 八 大教院設立の意義と問題点
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小川原 正道(おがわら まさみち) 1976年、長野県生まれ。1999年、慶應義塾大学法学部政治学科卒。2003年、同大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程修了。法学博士(慶應義塾大学)。現在、武蔵野短期大学助教授。専門は近代日本政治史。 主な著書に、『問題発見の政治学』(共著、八千代出版、平成16年)など。論文に「自由民権運動と西南戦争―鹿児島における民権家の思想と行動から―」(慶應義塾大学法学研究会『法学研究』第77巻4号、平成16年4月)、「福澤諭吉と旧藩主―廃藩置県後の慶應義塾入社をめぐって―」(社団法人福澤諭吉協会『福澤諭吉年鑑』第30巻、平成15年12月)、「教部省廃止過程の一考察」(法学政治学論究刊行委員会『法学政治学論究』第52号、平成14年3月)などがある。
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