わが国でも、SARSなどが新たな感染症として警戒されているが、エイズをはじめ、世界的な規模での流行が増えてきている。また、2001年アメリカで「炭疽菌」が「バイオテロ」として恐れられたように安価に出来上がる「武器」としての感染症に対する対策も必要な時代になってきた。本書は、法律、情報管理、医学などの視点から、国内外のさまざまな現場の問題を明らかにし、今後の課題を論じた画期的な啓蒙書である。
- G-SECとは
- 朝日新聞(2007年6月28日 夕刊) be evening にて紹介されました。
はじめに
第1章 グローバル・イッシューとしての感染症 中谷比呂樹 1 日本の保健衛生の状況/2 感染症対策/3 結核対策/4 予防接種/ 5 わが国および世界のエイズの現状/6 バイオテロと感染症危機管理/7 国際問題としての感染症/8 まとめ
第2章 バイオテロリズムに関する国際的枠組み 青木節子 1 バイオテロリズムの実態と生物兵器の特色/2 テロリズムと国際法/ 3 バイオテロ防止のための国際法/4 生物兵器不拡散のための輸出管理 法制 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
中谷比呂樹(なかたに ひろき) 厚生労働省大臣官房厚生科学課長。
青木節子(あおき せつこ) 慶應義塾大学総合政策学部教授。
中村修(なかむら おさむ) 慶應義塾大学環境情報学部助教授。
島尾忠雄(しまお ただお) 財団法人エイズ予防財団理事長、財団法人結核予防会顧問。
竹内勤(たけうち つとむ) 慶應義塾大学医学部教授。日本熱帯医学界理事長。
葛西健(かさい たけし) 厚生労働省大臣官房国際課、健康局結核感染症課国際感染症対策専門官、WHO西太平洋事務局等を歴任。
樽井正義(たるい まさよし) NPO法人 AIDS & Society研究会義副代表、慶應義塾大学文学部教授。
ヘンリー・J・シーゲルソン(Henry.J.Siegelson) MD.FACEP
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