日本で初めて『グーテンベルク聖書』の購入に携った著者(丸善・本の図書館長)が、現存するいくつかの『グーテンベルク聖書』にまつわる数奇な運命を紹介。 ナチの手から逃れた聖書やタイタニック号遭難により大きく運命の変わった聖書など、それぞれの聖書に秘められたドラマを綴る。 世界各国の図書館関係者に知己を持つ著者ならではの貴重な写真資料もカラーで掲載。(口絵8頁)
〔目 次〕 はじめに 宮利行
第1部 グーテンベルクの生涯と作品 第1章 グーテンベルク生誕600年にちなんで 第2章 グーテンベルクの暦
第2部 さまよえるグーテンベルク聖書 第3章 ナチの手から逃れたグーテンベルク聖書 第4章 タイタニック号遭難とグーテンベルク聖書 第5章 グーテンベルク聖書の誤植 第6章 落書されたグーテンベルク聖書 第7章 モスクワにあったグーテンベルク聖書 第8章 鎖付きのグーテンベル ……
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丸善本の図書館長 1942年仙台市生まれ。水戸一高、武蔵大学経済学部卒。 1965年丸善株式会社入社。1988年丸善美術・古書部長。2000年より現職。 グーテンベルク学会会員。グロリエ・クラブ会員。 著書に『グーテンベルク聖書の行方』(図書出版社、1992年)、『印刷博物誌』(共著、凸版印刷、2001年)がある。
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