ライフサイエンスとは何か? 先人たちから受け継ぎ、次の世代に受け渡す科学文明とは何か? 近代科学の創始者たちの気概を蘇えらせた、教養のためのライフサイエンス史。
まえがき 1 生命を自然認識の対象として捉える姿勢 2 観察と実験 3 事実の蒐集 4 比較と分類 5 知は力なり 6 科学者集団の成育 7 キュヴィエ/ジョフロア論争とパスツール/プーシェ論争 8 科学的概念の登場 9 物から言葉へのまなざし 10 18世紀科学者が似非科学にとった態度 11 バルザックの小説『ルイ・ランベール』とジョフロア・サン=チレール 12 パラダイムが根を下ろす土壌 13 仮定されていた遺伝子 ……
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西村顯治(にしむら けんじ) 1935年生まれ。'60年、東京大学教養学部教養学科卒(科学史および科学哲学専攻)。'65年、東京大学大学院生物系研究科博士課程修了(理学博士)。慶應義塾大学名誉教授。 主な著訳書に『教養のためのライフサイエンス史』成文堂、C.シンガー著、西村/川名共訳『解剖・生理学小史』白揚社、T.A.アペル著、西村訳『アカデミー論争――革命後のパリを揺るがせたナチュラリストたち』時空出版、C.シンガー著、西村訳『生物学の歴史』時空出版 、A.ヒューズ著、西村訳『細胞学の歴史』八坂書房がある。 研究分野:生体膜複合脂質の生化学的研究、細胞生物学、ライフサイエンス史
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