・気鋭の社会学者が古今東西の子育て本を読み解く! ・子育て本を通して見えてくる現代の育児、そして社会とは。 ・「子育て本フェア」等の選書材料に好適。
小児科医や専門家による指南書、作家が自らの経験を綴ったもの、「男性の育児」を論じたもの──巷にあふれる「子育て本」とはいったい何か。自らも三児の母である社会学者が読み解く。『教育と医学』連載を書籍化。

はじめに──大人になれない時代に子どもを育てるということ
T 「母親」に寄り添う子育て本 伊藤比呂美の育児エッセイ 「産後クライシス本」のすすめ O・ドーナト『母親になって後悔してる』
U 読み継がれてきた子育て本 松田道雄『育児の百科』 『スポック博士の育児書』 羽仁もと子『おさなごを発見せよ』 渡辺徳三郎『福澤諭吉 家庭教育のすすめ』 糸賀一雄『福祉の思想』
V 子育て本が映す現代社会 「父になる」本 あれこれ 中室牧子『「学力」の経 ……
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貴戸 理恵(きど りえ) 関西学院大学社会学部教授。博士(アジア研究)。専門は社会学、不登校の「その後」研究。著書に『「生きづらさ」を聴く──不登校・ひきこもりと当事者研究のエスノグラフィ』(日本評論社、2022年)、『個人的なことは社会的なこと』(青土社、2021年)、『10代から知っておきたいあなたを丸めこむ「ずるい言葉」』(WAVE出版、2023年)など。
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