なぜ子どもの将来に両親が重要なのか
家族格差の経済学
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・「家族の衰退」が子どもの経済格差を拡大させる。 ・40年間で激増した「ひとり親家庭」の原因と困窮をデータ分析し、格差解消のための支援を考える。
米国の1980 年〜2020年のデータを分析することで、ひとり親世帯の激増と出産数の減少、また子どもの将来の所得や生活に家族構成が大きく関係していることを示す。日本における子育て支援策等にも大きなヒントを与える1冊。


はじめに 第1章 目の前にある「見えない大問題」 第2章 母親だけの世帯――40年間のデータ 第3章 二人親が有利な理由は何か 第4章 結婚できる男性(か否か) 第5章 子育ては大変――育児の経済学 第6章 少年と父親――つまづく男性 第7章 なぜ出生率が下がっているのか 第8章 家族は重要である――何をすべきか 謝辞 訳者あとがき
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
メリッサ・S・カーニー(Melissa S. Kearney)【著】 メリーランド大学のニール・モスコウィッツ経済学教授。アスペン経済戦略グループ・ディレクター、全米経済研究所(NBER)リサーチ・アソシエイト、ブルッキングス非常駐シニアフェロー。ノートルダム大学ウィルソン・シーハン経済機会研究所(LEO)の研究員および理事、マサチューセッツ工科大学アブドゥル・ジャミール貧困行動研究所(J-PAL)の研究員を務める。プリンストン大学で経済学の学士号、マサチューセッツ工科大学(MIT)で経済学のPh.D.を取得。研究は社会政策、貧困、不平等に関する実証研究。論文はトップジャーナルに掲載され、一般紙にも頻繁に引用されている。
鹿田昌美(しかた・まさみ)【訳】 翻訳家。国際基督教大学卒。翻訳書に、ドゥプケ&ジリボッティ『子育ての経済学─愛情・お金・育児スタイル』、ゴールディン『なぜ男女の賃金に格差があるのか─女性の生き方の経済学』(以上、慶應義塾大学出版会)、アレキサンダー&サンダール『デンマークの親は子どもを褒めない』(集英社)、ドーナト『母親になって後悔してる』(新潮社)など多数。翻訳経験と子育ての経験を生かした著書に『翻訳者が考えた「英語ができる子」に育つ本当に正しい方法』(飛鳥新社)がある。
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