なぜ男女の賃金に格差があるのか
女性の生き方の経済学
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「男女平等」の先進国アメリカでも、男女の間に残る格差。これは決して人ごとではない
女性たちはどのように「家族」と「仕事」を選択してきたのか。 ウーマンリブ、「静かな革命」、リリー・レッドベター公平賃金法など、20世紀以降を振り返りながら、各職業のデータを経済分析し、女性の賃金の上昇を阻む原因を抉り出す。 アメリカのみならず世界の先進国の男女の「働き方」を見直すきっかけとなる一冊。
2023年ノーベル経済学賞を著者の クラウディア・ゴールディン氏が受賞しました!


『現代女性とキャリア』(日本女子大学現代女性キャリア研究所) 第16号「書評」(p.69-70)に書評が掲載されました。評者は、跡部千慧氏(東京都立大学助教)です。
「日経BOOKプラス」 前田裕之氏(学習院大学客員研究員・文筆家)による「経済学の本棚」で、「ジェンダー平等の実現を目指す経済学の本」の1冊として紹介されました(2024.7.12掲載)。 本文はこちら
月刊「We learn」(ウィラーン)(日本女性学習財団発行) vol.842(2024年7月号)の「ざ・ぶっく」(p.18)に本書が紹介されました。

第1章 キャリアと家庭の両立はなぜ難しいか─新しい「名前のない問題」
第2章 世代を越えてつなぐ「バトン」―─100年を5つに分ける
第3章 分岐点に立つ─―第1グループ
第4章 キャリアと家庭に橋をかける―─第2グループ
第5章 「新しい女性の時代」の予感─―第3グループ
第6章 静かな革命―─第4グループ
第7章 キャリアと家庭を両立させる―─第5グループ
第8章 それでも格差はなくならない―─出産による「ペナルティ」
第9章 職業別の格差の原 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
【著者】 クラウディア・ゴールディン(Claudia Goldin) ハーバード大学ヘンリー・リー経済学教授。経済史家であり労働経済学者。研究テーマは、女性の労働力、所得における男女格差、所得不平等、技術革新、教育、移民など多岐にわたる。2013 年にアメリカ経済学会会長、2000 年に経済史学会会長を務める。米国科学アカデミー会員。著書The Race between Education and Technology(L・カッツとの共著)で、2008 年R.R. ホーキンス賞を受賞。マサチューセッツ州ケンブリッジ在住。
【訳者] 鹿田昌美 国際基督教大学卒。翻訳書に、ドゥプケ&ジリボッティ『子育ての経済学─愛情・お金・育児スタイル』(慶應義塾大学出版会)、ドラッカーマン『フランスの子どもは夜泣きをしない』(集英社)、アレキサンダー&サンダール『デンマークの親は子どもを褒めない』(集英社)、ドーナト『母親になって後悔してる』(新潮社)、など多数。翻訳経験と子育ての経験を生かした著書に『「自宅だけ」でここまでできる! 子ども英語超自習法』(飛鳥新社)がある。
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