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インテリジェンス[原著9版]上

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A5判/並製/392頁
初版年月日:2025/04/25
ISBN:978-4-7664-3016-5
(4-7664-3016-6)
Cコード:C3031
定価 4,950円(本体 4,500円)

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インテリジェンス[原著9版]上
機密から政策へ
目次 著者略歴

マーク・M・ローエンタール博士による、世界的なインテリジェンス解説の金字塔、最新第9版!
「インテリジェンス」に関する入門的な教科書として執筆され、米国の学生及び実務家にとっても有益な情報源と評される、『インテリジェンス―機密から政策へ」が10 年ぶりに翻訳改訂! 本書は、インテリジェンス・コミュニティの歴史、構造、手順、機能が政策決定にどのように影響するかを理解するための信頼できるガイドとして評価されている。

最新の原著9版は、サイバー時代を反映した記述や外国情報機関の解説等を充実させ「インテリジェンスのすべて」を解説する大著。しかしその真価には変化はない。インテリジェンスの基本概念から実践的な応用までを体系的に解説し、その本質を理解する不可欠な視点を提供する。

著者のマーク・ローエンタール博士は、40年以上のインテリジェンス分野での経験を持つ専門家。翻訳は、インテリジェンス研究に定評のある小林良樹教授による最新かつ信頼できる翻訳最新版。下巻は2025年9月頃、予価5,500 円で刊行予定。
「『インテリジェンス:秘密から政策へ』は、いわゆるハウツー本ではない。本書は、読者を有能なスパイや優秀な分析担当者に変えることはできない。本書の目的はむしろ、国家安全保障政策を決定する際のインテリジェンスの役割を読者が十分に理解し、インテリジェンスの長所と短所に対する洞察力を読者が持つようにすることである。本書の最も重要なメッセージは、「インテリジェンスは政策に奉仕し従属するものである」、「インテリジェンスは、明確に理解された政策目標と結び付けられることによって、(分析においても工作においても)最も有効に機能する」、ということである。」
(著者・本書[原著9版]序文から)

「本書は米国の大学院等におけるインテリジェンス研究の講義において長年にわたり広く利用されている「定番」かつ古典的な基本書である。本書の中心にあるのは、「インテリジェンスとは、(単に収集や分析にとどまるものではなく)政策決定を支援する包括的なシステムである」という考え方である。その上で本書は、米国のインテリジェンス制度の根底に流れる基本的な思想及び理念、更にはその問題点等を多角的に論じている。これらは、現場の実務者はもとより、インテリジェンス組織の運営に携わる幹部、さらにはインテリジェンスの利用者である政策決定者にとって重要な視点であろう。
本書を手に取るメリットは次の2点である。
第1は、本書は、日本のインテリジェンス制度への理解を深める一助となり得る。日本の安全保障にとって米国は最重要の同盟国であり、米国のインテリジェンス制度は日本の現行制度にも深い影響を与えている。日本の制度への理解を深めるに当たり、米国の制度の背景にある思想や理念の理解は有用である。
第2は、本書は、昨今注目を浴びているサイバーセキュリティ、情報戦、経済安全保障等への理解を深める一助となり得る。これらの分野はインテリジェンス研究そのものとは異なる。本書においても、これらの事項への直接の言及は決して多くは無い。他方で、これらの分野は、インテリジェンス研究の言わば「隣接分野」であり、相互の関係性は緊密である。逆に言えば、インテリジェンス研究に関する知識無くして、単純にサイバーセキュリティや情報戦等の議論の延長線上でインテリジェンスを語るとすれば、それはあたかも「基礎工事を欠いた高層ビル建築」のような危うさを孕むものとなり得る。」
(訳者・小林良樹)

目次

「上」巻・目次


序 文

第1章 「インテリジェンス」とは何か?
なぜインテリジェンス組織が必要なのか?
インテリジェンスとは何なのか?

第2章 米国のインテリジェンスの発展
主要な課題
歴史上の主要な出来事

第3章 米国のインテリジェンス・コミュニティ
インテリジェンス・コミュニティに対する様々な視点
様々な異なるインテリジェンス・コミュニティ
インテリジェンス・コミュニティにおける重要な「関係性」 ……

著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

マーク・M・ローエンタール(Mark M. Lowenthal)【著】
1948年生まれ。ハーバード大学Ph.D.(歴史学)。2002年から2005年にかけて、中央情報局(CIA)分析・制作部長補佐及び国家情報会議(NIC)評価担当副議長を歴任。それ以前には、中央情報局(CIA)長官補佐官を務め、国務省情報調査局(INR)において局長及び国務次官補を歴任。また米国議会図書館議会調査局では米国外交政策の上級専門官として勤務。ジョンズ・ホプキンス大学、パリ政治学院、ノルウェー防衛情報学校、コロンビア大学で講義を担当。2005年にインテリジェンス・コミュニティ最高の賞である国家情報特別功労賞を受賞、2006年にはインテリジェンス・コミュニティへの貢献に対してAFCEA(Armed Forces Communications and Electronics Association)特別功労賞を受賞。本書『Intelligence: From Secrets to Policy 9th Edition』は、アメリカの大学や大学院の標準的な教科書となっている。

小林良樹(こばやし・よしき)【訳】
明治大学公共政策大学院(専門職大学院)ガバナンス研究科 特任教授。早稲田大学博士(学術)、ジョージワシントン大学修士(MIPP)。香港大学修士(MIPA)。トロント大学修士(MBA)。1964年東京都生まれ。1987年、東京大学法学部卒業後に警察庁入庁。在香港日本国総領事館領事、在米国日本国大使館参事官等を歴任。2019年3月、内閣官房審議官(内閣情報調査室・内閣情報分析官)を最後に退官。同年4月より現職。併せて、情報セキュリティ大学院大学客員教授、防衛大学校非常勤講師等を務める。主要著書に、『インテリジェンスの基礎理論』(講談社、2025)、『なぜ、インテリジェンスは必要なのか』(慶應義塾大学出版会、2021)、『テロリズムとは何か―〈恐怖〉を読み解くリテラシー』(慶應義塾大学出版会、2020)等。

定価4,950円 (本体:4,500円)
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