共に働き、共に暮らし、共に支え合う社会へ 長らく難民支援に携わっている著者が、いま、若者に伝える。多くの外国人がなぜ日本に来るのか、なぜ来ない(来られない)のか、何を求めているのか、私たちはそれに応えられているのか、日本の難民支援の歴史と現状、そして多文化共生に向けた課題を語る。
多様な文化的・政治的背景を持つ外国人と、多様化する日本人がこの日本という空間で、一緒にどのような社会を築き、どのように暮らしていくのか…。 その中に難民制度を当てはめて考えることが大切なのだと気付かされます。 「はじめに」より
『産経新聞』 2025年1月5日「サンデー正論」(6面)にて、本書が引用・紹介されました。
はじめに
序 章 難民を助ける会と私
第1章 外国人とは誰のこと? 1 日本人って誰? 2 日本を目指す人々 3 外国人が日本で滞在するための資格
第2章 外国人労働者とは誰のこと? 1 日本で働く「外国人労働者」 2 労働者の送り出し国から受け入れ国へ 3 移民政策なき日本の外国人労働者 4 「外国人材」受け入れの拡大と課題
第3章 難民とは誰のこと? 1 難民の定義とは? 2 難民受け入れに関する国際制度 3 難民の認定と保 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
柳瀬房子(やなせ ふさこ) 認定NPO法人難民を助ける会前名誉会長 フェリス女学院短期大学卒業、青山学院大学大学院総合文化政策学研究科修士課程修了。1979年インドシナ難民を助ける会(難民を助ける会の前身)設立準備に関わる。1980年インドシナ難民を助ける会(難民を助ける会の前身)事務局長、2000年NPO法人難民を助ける会(2003年認定NPO法人)理事長、2009年同会会長、2021年同会名誉会長、2023年退任。1992年社会福祉法人さぽうと21設立に尽力、最高顧問。 1996年多年にわたる国際協力活動により外務大臣表彰、法務省出入国管理政策懇談会難民問題に関する専門部会委員(第4次:2002〜03年、第6次:2013〜14年、第7次:2019〜20年)、2005年(〜現在)法務省難民審査参与員。 主要著作: 『地球をつつむ「愛のポシェット」』(大日本図書、1995年)、『サニーのおねがい 地雷ではなく花をください』(絵:葉祥明、自由国民社、1996年。 日本絵本賞読者賞受賞。以降『地雷ではなく花をください』シリーズ累計62万部発行)、『人間が地雷をすてる日』(大日本図書、1998年)、『小型武器よさらば 戦いにかり出される児童兵士たち』(小学館、2004年)など。
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