数多くの自然災害に翻弄された平成の時代を振り返り、新たな復興像を描く現代復興小史
雲仙普賢岳噴火災害から、阪神・淡路大震災、東日本大震災まで。平成は数多くの自然災害に翻弄される時代となった。これらの復興の軌跡を振り返り、頻発する気候災害や大規模地震への備えを考える。三十余年の経験から令和の復興像を描く現代復興小史。
『地域開発』(日本地域開発センター発行) 2024年冬号(通巻648号)に書評(p.61)が掲載されました。評者は、饗庭伸氏(東京都立大学教授・都市計画)です。
『朝日新聞』 2024年3月16日「ひもとく 震災と復興」(読書面・15面)にて、紹介されました。評者は、室崎益輝氏(神戸大学名誉教授・災害復興)です。
『週刊東洋経済』 2023年10月28日号「Book Review」に書評が掲載されました。評者は、砂原庸介氏(神戸大学教授)です。
はじめに
第1章 災害復興をどう見るのか 1 自然災害の時代の幕開けとしての「平成」 2 平成の災害復興を見る視点 3 復興の移り変わり──基盤整備から安全、開発、生活再建、そして生業 4 3つの視点──復興の重心・ユニット・費用負担
第2章 安全なまちをつくる──基盤整備と災害復興 1 昭和の時代の復興──「黒地地区」 2 平成の都市防災対策の先駆け──「灰色地域」 3 令和の復興の先駆け──「白地地域」 4 土砂と津波に備える──雲 ……
著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。
牧紀男(まき・のりお) 京都大学防災研究所社会防災研究部門教授 1968年生まれ。1991年京都大学工学部建築学科卒業。1996年京都大学大学院工学研究科環境地球工学専攻博士課程指導認定退学。京都大学大学院工学研究科助手、理化学研究所/防災科学技術研究所地震防災フロンティア研究センター副チームリーダー、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員等を経て、2014年より現職。博士(工学)。2023年より日本建築学会副会長。専門は建築学、防災計画、災害復興計画、危機管理システム、すまいの災害誌。自治体の防災計画策定にたずさわるとともに、被災地における自治体支援活動を行っている。 被災地でのおもな活動に、阪神・淡路大震災復興フォローアップ委員会委員、200年新潟県中越地震で被災した小千谷市の復興計画の策定・検証、2011 年東日本大震災・岩手県災害対策本部における災害対応時の情報処理支援など。国内外の災害後の復興プロセス、住宅再建についても調査を実施。主著に『復興の防災計画──巨大災害に向けて』(鹿島出版会、2013年)、『災害の住宅誌──人々の移動とすまい』(鹿島出版会、2011年)など。
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