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ネコはここまで考えている

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四六判/上製/192頁
初版年月日:2022/09/24
ISBN:978-4-7664-2843-8
(4-7664-2843-9)
Cコード:C0045
定価 2,200円(本体 2,000円)

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ネコはここまで考えている
動物心理学から読み解く心の進化
書評 目次 著者略歴

▼人類のきまぐれな親友ネコ。そのミステリアスな心を覗く!?
▼世界のネコ好きが大注目のネコ研究最前線。

伴侶動物として不動の人気を誇る、ネコ。
ミステリアスで何を考えているのか分からないのが魅力であるが、
その心を覗くことができれば、もっと好きになるかもしれない。

しかし、残念ながら他の動物と比較してネコの認知研究は進んでおらず、その思考能力は過小評価されている。
「好きだからこそ、もっとネコのことが知りたい」という思いから、
気鋭のネコ心理学者はこの状況を打破すべく、ネコの特性に適した独自の研究方法(聴覚能力を生かす方法)を考案し、
謎に満ちたその心を解明しようとする。

ネコは物理法則上、「ありえない事態」に対し、どんな反応を見せるのか。
飼い主や他の同居ネコをどう認識しているのか。
高度な認知能力が必要とされる、「たまたま覚えた記憶から推論すること」はできるのか。

これらの課題に対し、生育環境の違いが認知能力に与える影響を考慮して、
「家庭」と「ネコカフェ」で飼われている500匹近くのネコに協力してもらい検証する。

自由で、愛くるしいハンターは、ヒトとの共生生活でどのように思考能力を進化させたのか。
この本を読めば、わたしたちが思っている以上にネコは柔軟に考えていると分かってもらえるだろう。
“つれない親友”というイメージも大いに変容していくかもしれない。


「ネコが何がわかって、何がわからないのかを私たちが理解することは、
適切な飼育方法にもつながり、ネコとヒトの関係がもっとよくなることが予想されるのです。」(著者)
「この本を読んで、ますますネコが好きになりました。」(編集者)

書評

『図書新聞』 2022年12月24日(第3572号)(8面)「22年下半期読書アンケート」にて、熊谷哲哉氏(ドイツ文学)の印象に残った3点に選んでいただきました。
『読売新聞』 2022年10月30日(13面・文化面)「本よみうり堂」に書評が掲載されました。評者は西成活裕氏(数理物理学者・東京大教授)です。
『マネー現代』 2022年10月24日で、本書が紹介されました。紹介者は飯田一史氏(ライター)です。本文はこちら

目次

はじめに

第1章 動物はどのように考えるのか
 1 考えるのに言葉はいらない
 2 動物の思考研究 3つの推論能力
 3 多様な種を比較するものさし

第2章 ネコはどこまで物理法則を理解しているのか
 1 動物はどのように物理的に考える≠フか
 2 ネコは本当に物理的な推論が苦手なのか
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著者略歴 著者略歴は書籍刊行時のものを表示しています。

木 佐保(たかぎ さほ)
ネコ心理学者。日本学術振興会特別研究員(RPD)、麻布大学特別研究員。
1991年生。2013年同志社大学心理学部卒業。2018年京都大学大学院文学研究科行動文化学専攻心理学専修博士課程修了。博士(文学)。本書の一部を成す業績により2017年度京都大学総長賞を受賞。著書に『知りたい! ネコごころ』(岩波書店)『猫がゴロゴロよろこぶCDブック』(サンマーク出版)がある。

【著者近影】
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